狩る者、狩られる者 ~葡萄狩りパレード~
「うまっ! 」
口の中に果汁が広がる。少し汁が垂れるも気にしない。
次の獲物発見。
「先輩! 」
友人が声を掛けると振り向いた。
「偶然ですね」
「お前達も来ていたのか。あ、ほら。口」
先輩がハンカチを手渡し友人が拭う。
そしてもう一人の先輩が声をかけてきた。
「いやぁ偶然って恐ろしいね」
本当に、ね。
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