#3 題名①

青藍、鉄紺、白藍、、

日曜の朝、スマホで青の種類を検索しまくっている。


ずぅっと小説のことを考えているからか、

起きてすぐ物語の題名が決まっていないことに気づいた。

脳が小説の世界に引き込まれていき、体温が上がっていく。興奮を抑えるように目を閉じて細く呼吸をしたら、私の思考はスイッチオン。


恋愛ものの題名のイメージは、単語というより、むしろ文章が多いと思っている。

〜〜〜な君を、〜〜

とか

僕の〜〜〜〜な恋

とかだ。伝わるだろうか。

題名だけでもう切ない。読みたくなってしまう。


どうしようどうしよう


たった一文で心を掴むことができるフレーズを書けるだろうか。わくわくいっぱいだった私の心が少しだけ翳る。

そんな不安を片隅に、思いついたアイデアをどんどん書き出していく。


11個のアイデアから選ばれたのは、色の名前を使うことだった。

王道にピンクか?いや寂しさを表現するなら寒色でないと、、

ということで青を選ぶ。

青、色見本、と調べ、良さそうなサイトで色々な青を見ていく。


そして、見つかった。

明るいのに霞んだグレーにも近いその色が。


ファウンテンブルー


これを読んでいる人は是非見て欲しい。

私自身、霞んだ色味が好きなのですごく気に入った。


上機嫌な私は一つ思いついた。

色言葉というのを知っているだろうか。その色の印象やイメージのことだ。

これを話の中に織り交ぜよう。

そう思って調べてみると、ファウンテンブルーの色言葉は、「踊りと音楽、自由、個性」


あっれーー?君こんなに楽しい色なの?


ちょっ、、と、、、違うよなぁ

ごめんね


残念この色を使うのはやめておこう。

もう一度最初からだ。


いっぱい寄り道しながら創っていこう。私の小説は始まったばかりだ。





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