殺人鬼と言われた少年
興梠司
第1話 殺人鬼
僕は11歳の頃に人を殺している、両親に虐待をうけ持っていた包丁で両親を殺した。
僕はそのまま児童相談所に連れて行かれたが、児童相談所でもいじめをうけた。
「人殺し」と言われ僕は僕には居場所がなかった、小学校でも人殺しが転校してきたと噂され友達一人もできなかった、教師にも人殺し扱いをされ授業をちゃんとうけさせて貰えなかった。教室に入ったのも一年間で2回くらいしかない、先生には「教室に入るな」と言われ保健室登校をさせられていた、僕は全員死ねばいいのにと思っていた、この世に僕だけなら幸せだったのにと思い始めた。
「よし、全員殺せ、自分のことを悪く言うものは全員殺せ」と誰かが僕の耳元で囁かれたような気がした。僕は家庭科室に忍び込み包丁を手に入れ教室に向かった。
生徒を一人刺し、もう一人刺し、五人刺し終わると教師がやってきて教師がクラスの全員を避難させようとするので教師も刺した、死んだかは知らないが床に倒れたのを見て僕はニヤリと笑った。「もっと殺せ、お前の悪口を言っているやつ全員殺せ」と耳元で囁く「わかってるよ」と返事をして教室に残ってるクラスメイトを包丁で振り回しながら刺殺していった。人数は覚えてないが大半のクラスメイトが床に倒れた頃警察がやって来て「包丁を捨てなさい」とこの僕に向かっていった、今この僕を止められるのは耳元で囁いている本当の僕だけで誰も止められるはずもなかった、警察の一人に包丁を向け走っていったが子供が大人に勝てるはずもなく、呆気なく捕まってしまったが僕はニヤリと笑った。警察署へ連行され事情聴取をされたが僕はだまっていた。刑事は「子供だからって許されるものじゃないよ」と言いながら一回外に出ていった。僕は頭の中でその刑事を何回も殺した、僕に文句をいうやつは全員、僕に殺されればいいと思った。刑事が戻ってきて「達也くんなにがあったかちゃんと話してくれるかな」とさっきより優しい声で話しかけてきた。優しくすれば話すだろうと刑事は踏んだんだろうがそんなことじゃ僕は話はしない、お前みたいなやつは僕に首を掻っ切られればいいと思って話を聞いていた。何を聞かれても喋らない僕に痺れを切らしたのか、女の刑事がやってきて「今日から私が達也くんの担当の刑事だからよろしくね」と握手を求めてきたがその右手を汚いのを見るような目で見返すと刑事はスッと右手を閉まった。僕は別の児童相談所へ移されたがここでは僕のことを「人殺し」と言ってくるものはいなかった。逆に「達也はすげーやつなんだ」と言われていた。ここの児童相談所は事件の大きさによって待遇が変わる、もちろんそれは子どもたちの中だけの話であって大人からしたら僕は一番の危険物として見られていた。
ある日小学生手前の女の子が転んで膝から血を流していたのを見て僕は「大丈夫?」と声をかけると余計に泣き出してしまった、それはそうだ誰から見ても人殺しなんて怖いに決まってるだろうと思った。僕はその子の血を見てもっと大量の血を見たいと思ってしまった。誰も見てないここでこの子を殺してしまおうと思ったが今度人を殺したら児童相談所じゃすまない年齢になっていた、少年院には行きたくないなと思いつつその子の首に手を掛けていた。「達也お兄ちゃんなにしてるの?苦しいよ」と女の子が言うが僕にはそんな声が聞こえなかった。3分後その子は息を切らしていた。その遺体を見ながら僕は射精をしていた、一番気持ちいい瞬間だった。
職員たちはここで殺人事件があったことを隠蔽しようとした、大事にならないように家族にも事故説明していた。それでその子の両親は納得をしていたみたいだ。
家族からしたらその子はいらない子でこの世に生まれてはいけない子だったと僕は納得した。
僕はそのまま18歳になるまで施設に預けられることになる。
殺人鬼と言われた少年 興梠司 @asahina0606
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