8話

 ステータスの精神を鍛えるために鍛錬方法を模索する日々が続いた。ある時はひたすら瞑想をしたり、またある時はひたすら滝にうたれたり、またまたある時は大木に頭を打ちつけり。だが成果はなかった。そのことを須藤さんに伝えると休めと叱られた。冷静になって大木に頭を打ちつけたのはおかしいと思い、心にきた。


 そんなある日、大型商業施設を歩いていたら何かに導かれて本屋にいった。そこである本に出会い天啓を得た。内容は正気で道行く人をパワーと言い、呼び止めるのを繰り返すこと。さっそく僕は実践した。警察に通報されることが何十回もあったが逃げて続けた。


 スキル鋼の精神を手に入れた後指名手配されてないことに気がつき、ネットで調べたら高ランク探索者は軽犯罪くらいだったら協会に通達されて見逃されることがわかった。


 僕が20歳の誕生日にも鍛錬を続けて夕方頃に、スキル鋼の精神を手に入れた。嬉しくて須藤さんと居酒屋で飲んだ。

「須藤さん!!鋼の精神を手に入れました!!」

「!!そうか!!よかったな!!………協会からお前の奇行について事情説明をされたぞ。」

「えっ!!」

「まあ注意で済んだぞ。」

「すみません。ありがとうございました。」

「おう。ところで酒飲めるようになったって?」

「はい!20歳になりました。」

「飲むか?ビール。」

「いただきます!」

一口飲んだら倒れた。


 僕が目覚めたらホテルにいた。須藤さんに今後酒を飲むなと言われた。

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