9話

 もうノーマルスライムではレベルが7からなかなか上がらず、新しいモンスターを求めてノーマルスライムしか出てこない5階層より下の階層にいった。そこで出会ったのは、

「キュキュ?キュキュアアア!」

奇怪な声を上げる兎だった。ノーマルスライムと同じノーマルシリーズといわれる最弱のモンスター、ノーマルラビットだ。姿は普通の兎でラノベで出てくる角ありではない。その見た目から動物好きの初心者は攻撃しにくく、初心者のモンスターによる死亡率の一角をしめる。項目としては動物型だから兎だけではないけど。僕はこれまでにスライムだと侮り、死にかけていた初心者をみたから攻撃できるけど。そう考えながら体当たりしてきたのをかわして振り向きバールを叩きこんだ。そして光の粒子になったのを確認して奥に進んだ。


ダンジョンは基本的に10層までが初級、50層までが中級、それ以降は上級になる。そして10層ごとにボス部屋があり、倒さないと次の層に行けない。また50層以降は徘徊型のボスがいて、高ランク探索者の死亡率は高いがドロップはいいので挑む人は多い。今僕は壁の1つにぶつかっている。今の僕の能力だと10層までいけるけどボスは倒せない、10層でレベル上げをすると計算して約2ヶ月かかる。市販の武器や防具だとこの先通用しないし、スキルを使った奴や異常物質は装備するのに制限がある上に高くてお金を貯めるのに2ヶ月どころじゃない。どうしようか……。


8層を探索し終えて、ベースキャンプで顔馴染みの探索者と飲んで相談していた。

「もうすぐ10層にいけるんですけどボスに挑むには時間かかるんです。須藤さんはどうしました?」

今更だが顔馴染みの探索者の名前は須藤美智雄(すどう みちお)さん、Cランク探索者のソロで40層までいく人だ。

「俺はレベルとスキルレベルを上げつつ、異常物質のスキル習得玉を狙っていたな。まあまあ出たけど白が多かったし、重複して使えないしなあ…、売っても安かった。」

「うへぇ〜。…ボス倒すのにどれくらいかかりました?」

「うーん……2ヶ月くらいだな。」

「やっぱり…。」

須藤さんでも同じくらいかあ。

「地道にいくしかない、いいスキルを手に入れても本人の能力が足りないと扱い切れないぞ。…まあアドバイスすると、アクティブスキルを積極的に上げろ。パッシブスキルはよく考えろよ。ボスに勝てたら奢ってやる。」

「…ありがとうございます。」



そして終わりが近づいた時、

『特異なる怪物の1体が討伐されました。それによりステータスの制限の一部を解放します。また討伐報酬としてダンジョンに転移装置が設置されます。』

「「……は?」」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 報告です。話を直してver〜をつけました。ついたり、数字が増えたら直したと思ってください。

これからもよろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る