第41話 部活終わりの帰り道
着替え終わった颯太と清太は愛する彼女の元へ。
そして、それぞれ横並びになりながら仲良く玄関まで歩く。
何が素晴らしいって、後ろから来る他の人たちに道を譲りながら歩いていることなんですね〜。
なんて素晴らしいカップルなのでしょうかね、この2人組は!
ということで、皆さんご機嫌よう。
作者さんもやっと多忙の日々を終え、連載に力を入れているようです!
どのくらいの頻度になるのでしょうかね?
そろそろEDソングの歌詞も考えてくださいね!
今回は良い雰囲気なのでOPソングは流しません。
2人組カップルの甘々雰囲気をしっかりと肌で感じてくださいませ。
「「じゃあね〜」」
「おう! また明日な〜!」
「さようなら〜」
さて、ここからは笠間夫婦と清太・さくらカップルそれぞれの帰宅シーンになります。
読者の皆さんはお好きなルートをお選びください!
『笠間夫婦のイチャイチャぶりが見たくて仕方がない!』という方は次の◇◇◇へ、『清太・さくらカップルの初々しい様子を拝みたい!』という方は2番目の◇◇◇へお進みください。
もちろん、両方見たい方はそのままお進みいただければ全部見れちゃいます!
それではレッツゴー!
◇◇◇
はい、こちらは笠間 颯太・渚ルートでございます。
安定のおしどり夫婦を見せつけてくるかの如く、この2人は今日も仲良く手をつなぎながら帰り道を歩いていきます。
「そうたくん、今日もかっこよかったよ!」
「そ、そう? ありがとう!」
颯太は少しだけ照れた顔を見せる。
当然、渚はその表情を見逃すはずもない。
渚の目がキランと光った。
「そうたくん照れてる〜」
「――――! て、照れてなんか……」
「本当に〜?」
「――――」
渚に恥ずかしいところを見せられてしまった颯太。
からかうように問い詰めてくる渚に、颯太は思わず黙り込んで視線を逸してしまった。
「ん〜?」
「――――」
渚は颯太の周りをぐるぐると回り始め、颯太の顔を伺う。
颯太はなんとか彼女の目と合わせないように、あちこち視線を移すが、渚がフェイクをかけたことによって、しっかりと目が合ってしまった。
「――――」
「――――」
すると、いきなり2人の雰囲気が変わってしまった。
あらあら不思議、だんだんと背景がピンク色に……。
そして偶然にも人も車も通っていない。
「そうた、くん……」
「なぎさ、ちゃん……」
お互いに自分の愛おしい人の名前を呼び合う2人。
まさかこのままいってしまうのでしょうかぁ!?
「「――――はっ!?」」
あぁ……良いところまで顔を近づけたのにぃ!
でもまあ、確かに誰が見ているか分からない公共の場で、そんなことをするのはどうか……という疑問は必ず出てくるので2人の判断は大正解ですね!
しかし『このままいってしまえっ!』と下品な考えをしてしまったわたくしたちは……ゔゔん、なんでもありません!
なんでもありませんよね皆さんね〜。
ね〜……。
「そうたくん、今日は……甘えても良い……?」
「うん! 今日はなぎさちゃんをとことん甘やかしちゃうよ!」
そんなバカップル発言をする2人は、手を繋ぎながらまた歩み始めた。
どこまで仲が良いのやら。
すると、渚は颯太に体を寄せた。
「――――! なぎさちゃん?」
「そうたくん、別に照れたって構わないんだからね?」
「えっ? あ、いや……恥ずかしいから……」
「別に恥ずかしがらなくても良いと思うよ? だって、嬉しくなってついニヤけちゃうことだってあるでしょ?」
「それはそうだけど……。昔それをやって気持ち悪いって言われたことがあったから……」
「わたしは絶対にそんなこと言わない。だって、そうたくんがさっき照れたのだって、わたしに言われて嬉しかったんでしょ? なら、照れて当たり前だと思う。それは他の人だって同じだよ」
やはり渚は素晴らしい人物だった。
絶対に人を馬鹿にしたり侮辱したりしない、実に彼女らしいと颯太は思った。
「うん、確かになぎさちゃんの言う通りだね」
「そうでしょ? だから、そうたくんが照れたってわたしは何も言わないよ! ぎゃ、逆にその表情が見れて嬉しいと言うかなんというか……」
ゴモゴモと語尾が籠もる渚を見て、颯太は今度からはちゃんと照れようと決心するのであった。
◇◇◇
はい、こちらは加賀 清太・矢野 さくらルートでございます。
まだ付き合い始めて間もないこの2人は、まだまだぎこちない空気が流れています。
まあ、このぎこちない感がわたくしにとってはたまらないんですけどね!
はい、ただのオタクになっているわたくしでございます……。
「――――」
「――――」
付き合いたてカップルではよくある、お互いに緊張しちゃって話せなくなってしまうパターンに突入中の2人。
しかし、それをなんとか断ち切ろうと清太は意を決して口を開いた。
「さくら、その……今日部活見学してたけど、どうだった?」
「えっ、えっとぉ……。うん、すごい楽しかったよ! わたしスポーツ得意じゃないから全然見なかったんだけど、今日見てちょっと興味出てきたかも!」
「おっ、そうかそうか! さくらがまさかスポーツに興味を持つなんて思ってなかったな。じゃあ、まずはバドミントンに興味持ってもらいてぇな!」
「えっ、もう興味あるよ?」
「えっ?」
「だって……」
さくらはそっと清太の指を掴み、清太はドキッとする。
彼女から自ら手を繋いでくるなんて、滅多にないからだ。
そして、この後のさくらの言葉で、清太に追い打ちをかけることになる。
「だって……清太くんがバドミントンやってるから……」
「――――!?」
ちらちらと上目遣いで見ながら、恥ずかしがりながらさくらはそう言った。
その瞬間、ズガァン”ン”ン”!!!! と清太の体に電流のようなものが流れる。
彼女のその仕草と表情が、彼にとってはたまらなかった。
「さくら……」
「ん、なぁに?」
「俺……さくらが彼女で良かったぜ」
「えっ、えっ? どういうこと?」
「つまりな、さくらは超絶可愛い自慢の彼女だってことだ」
「ふえぇ!? しょ、清太くん急にどうしちゃったの!? はわわわ……」
顔を真っ赤にしてあたふたするさくら。
それを見た清太はさくらの両肩を優しく掴んだ。
「さくら……」
「――――! しょ、清太くん……」
お互いに見つめ合う2人。
ああ、このまま顔近づけてくれないかな〜……なーんて思っている読者の皆様、忘れないで頂きたい。
2人が今いる場所は公道です。
そんな場所で堂々とイチャついたもんならどうなるのか……。
大体は想像出来ますよね〜。
「えっと……さくら、今日も夜通話していいか?」
「う、うん……。もちろん良いよ……」
その考えは2人も例外ではなく、慌てて離れる清太とさくら。
しかし、お互いに顔を赤くしながらも、しっかりと手を繋ぐ2人。
ああ、この後ろ姿が良いですねぇ……。
このまま2人を見守りましょう。
ということで、EDソングです!
また次回お会いしましょう!
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