第8話 いつかは終わる生活

「いつかは、この怒りも涙も苦しみも、そして笑いも含めたわちゃわちゃした生活は終わるんだな」

最近この気持ちがずっと私の心からこびりついて離れない。

いつかは終わるから今を全力で楽しむ、それは分かってはいるのだけれど…

母の笑顔、父の昔を思い出すように話をする姿、兄とふざけ合うこと。

その全てが大好き。

でも父と母はもう若いとは言えない。

私だって小中高と学校生活が終わると家を出ていかなければならない。

母と父の「お父さんお母さんもう若くないから」。

この台詞が辛い。

暖かくて、大好きな父と母が亡くなってしまう。

この4人での色々な感情が混ざった生活がいつか必ず終わってしまうんだと。

父や母が老いていくんだと。

それが、それで涙が零れてくる。


不登校で、お父さんやお母さんや兄さんを困らせてしまっている、こんな私を愛してくれて、優先してくれて

ありがとうありがとうありがとうありがとう…何回言っても何十回言ってもどれだけ言っても足りなくて、

優しく私達の頭を暖かい手でなでてくれる、私達の話を聞いてくれる、…

ああ、一日一日が幸せなんだな。


大人になっても家族で会って笑って話してるかな

大人になって疲れながらも楽しく過ごしてるかな

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