増幅詩 遠くの方から声が聞こえる

仲仁へび(旧:離久)

第1段階



 遠くの方から声が聞こえる


 ずっと遠くの方から声が聞こえる


 どういう事か分からないけれど


 何でか声が聞こえる


 声が 声が 声が


 聞こえる 聞こえる 聞こえる


「疑問に思った」


「首を傾げた」


 遠くの方からずっと声が聞こえ続ける


 それが不気味でしょうがない


 それをずっと耳にしている


 なぜだか耳を傾けてしまっている


 そんな事はしたくないのに


 ずっと ずっと耳を傾けてしまっている


 今日も 明日も 明後日も


 おそらくは きっと しばらくは


 遠くの方から聞こえる声に


 耳を傾け続けるのだろう


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