拝啓、幼女になったお姉ちゃんは好きですか?

霜花 桔梗

第1話 最愛のお姉ちゃんが幼女化

「慶太ちゃん、一六歳になってもお留守番できないの?」


 わたしの姉は綺麗で可愛くて知的好奇心が強くで完璧なのである。そんな、お姉ちゃんに何かあったら大変なのでボディーガードの為である。決して、帰ったらイイコイイコしてもらう為ではない。そう、わたしは重度のシスコンである。


「もう、慶太ちゃんは可愛いのね」


 そんな事を話しながら歩いていると。雲行きが怪しい。猫又神社の鳥居の前での事である。


 ガラガラピシャン。


 ああああ、近くに落雷した。


「あいててて」


辺りに煙が立ち込めている。


「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」


 返事がない、これは不味いかもしれない。煙が落ち着いてくると「慶太ちゃん、大丈夫?」良かった、お姉ちゃんの声だ。


 は????


 そこに居たのは服がズブズブで幼女になったお姉ちゃんである。とにかく、目立つ、わたしは幼女になったお姉ちゃんを急いで家に運ぶ。


 自宅で何とか服を用意してみる。


「慶太ちゃん、お姉ちゃんがこんなのでもイイコイイコしていい?」


 ごっさんです。


 幼女になったお姉ちゃんの膝に頭を置くと……。


「ダメ、こんな体じゃ、お姉ちゃんの理性が飛んじゃう」


 それからの事はあまり覚えていない。日常品手配や各所に電話しているお姉ちゃん姿があった。


 翌日、例えて言うなら、お姉ちゃんは高校生に転生したのだ。

私立純之学園の高等部の教室に二人で登校する。お姉ちゃんは幼女なのに高等部の制服を着ている。


 元々、お姉ちゃんはこの学園の中等部の教師であった。サイズの合う制服を手に入れるのも簡単なのかもしれない。


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