第7話  月曜日

8時半。アラーム音の連続で目が覚めた。



結局昨日は3時頃まで話をして、いつの間にかそのまま寝てしまった。スマホのビデオ通話画面にはアイリが寝ている姿が映っていた。

なんだか彼女でもできたような気持ちに錯覚した。


だが、今日もお店に行くことになっている。お金を使わないと会う事はできないのだから彼女ではないよな。きちんと整理して考えると夢から覚めてしまった。

それにしてもアイリの寝顔はかわいい。

ビデオ通話を切って仕事に向かった。


15時頃アイリからLINEでメールが入っていた。

「ohayou gozaimasu baby ima okimashita

doushite mail kaeshitekurenai desuka?

nanika okotte masuka?」


どうやら朝、電話を切ってからおはようメールをヨシオが送っていなかった事がよくなかったようだ。ふーむ。こうも下から、下からこられるとヨシオはとても弱いのだ。

仕事中はすぐにメールが出来ない事を伝え、とりあえずは事なきを得た。


18時20分。ヨシオも仕事が終わってから家に帰った。アイリに仕事が終わって家に着いた事をメールすると、すぐにアイリからテレビ電話がかかってきた。


電話を取ると、アイリや他のタレント達はフィリピンパブのステージ裏の楽屋で、ヘアメイクやメイクをしていた。19時からショータイムなので、髪を巻いたりして忙しそうだった。

忙しそうなのでほとんど喋る事はないのだが、19時まで電話して、今日の10時頃にお店に行く事を約束した。





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