第2話 金魚迷惑~トンビーばあさん 書評いただきました。

 以下、本文より抜粋。

 引き続き、KDP作家・婆雨まうさん@bawmauの作品を読んでいます。


 前回読んだ「オーロラの夜明け」とは打って変わって、娯楽小説です。

 官能的なシーンもあるので、大人向けですね。


 主人公のトンビ―ばあさん、とんでもないおばあさんです。

 座右の銘?が「人の不幸は蜜の味」ときてて、ライバルまたは仮想敵と認識している小池さんには辛辣な態度。


 小池さんに限らず、敵と見なせば徹底的に攻撃。

 と書くと、おっかないだけのおばあさんに思えるのですが、味方とみなした人には意外に気さくで気前がいいみたいです。


 メキシコ人のアメルダには大盤振る舞いだったし。

 ほんとどうしようもないじいさんであるデバガメじいさんと対峙するトンビ―ばあさんは、むしろ応援したい気持ちになりました。もっとやれやれ~!


 このお話、トンビ―ばあさんだけでなく、息子である中学の数学教師・トンビ―先生、トンビ―親子がライバル視している小池親子、トンビ―先生のクラスの生徒たちなどなど、様々な登場人物が出てきます。


 それぞれがそれぞれ、なんだか困った人たちです。

 ちょっとダメ~人たちの困った人生を俯瞰で眺める、そんな作品とも言えます。


 ダメ~なんだけど、不思議と憎めません。

 ある意味、ごく普通の人たちだからだと思います。


 まぁ、小池さんちの弟とかは明らかに性悪なんでしょうが、大半は欲望に惑わされがちなだけの小市民です。


 もちろん聖人君子は一人もいませんが、極悪人でもありません。

 物語前半~中盤、色んな人の色んなエピソードが書き綴ってあるので、読者によっては散漫な印象を受けたり


「トンビーばあさんがあんまり出てこないんだけど??」

となってしまうかもしれません。


 構成を工夫するか、あるいはいっそ書籍の内容紹介にそういう物語だと書いておいた方が、読者の方に心構えが出来てすんなり読めるかと。


 ラストは、私にはとっても意外でした。

 トンビ―ばあさん快進撃かと思いきや?!

 続きは是非書籍でお確かめ下さい♪

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