第2話 皆殺しの歌~レビューいただきました。
皆殺しの歌~レビューいただきました。
書いていただいたのは、平沢沙里さん。
平沢さんは、ブクログのパブーで活躍する作家さんで、もうじきアマゾンKDPへのデビューを準備中です。
↓
http://high-clear-voice.sblo.jp/article/103317644.html
フォトンベルトなどのスピリチュアル・ネタから、考古学というより某雑誌に出てきそうな超古代文明ネタ、人体実験に遺伝子改造生物、宇宙人やUFO等のSFネタまで、コッテコテです。
そういうのを知ってる方は思わずにやり、とすること請け合いです。
話の主軸としては男女4人の愛憎復讐劇です。
そちらも近親相姦、臓器売買、戸籍売買などなど、濃いネタがてんこ盛りです。
主人公・直人がどうして物語冒頭の状況に至ったのか。
その訳を知りたくなって、ほぼ一気に読破しました。
面白かったです
主軸のお話がドラマとして掘り下げ方が浅い部分があり、登場男性二人(直人と筒井)の役割や描写をもっと工夫すれば、より深い人間ドラマとしても楽しめる小説になったかと思います。
以下、レビュー本文より。
引き続き、KDP作家・婆雨まうさん@bawmauの作品を読んでました。
今度はSF小説です。
こってこて~のスピリチュアル、オカルト、SFネタが入っていて、私はかなり楽しめました(笑)
お話としては主人公・直人、その友人・筒井の男性2人、敬子と友人・真理子の女性2人、合計4人の愛憎復讐劇です。
「ネタ」=鷲尾教授の研究にけっこうページ数が割かれていたので、直人たちの話とどう絡むのか、と思ってたらあんまりリンクしないので、ちょっと勿体ない気がしました。
愛憎復讐劇に絡めていくのは難しいかもですが、せっかくのネタなのでもっと生かした方が……と思います。
また、復讐劇としても散々ヒドイことしてるのは筒井なのにわりとあっさりした結末で、中盤ほとんど登場せず、あんまりワルに見えない上にアリゾナでの生活はけっこうエンジョイしてそうな直人の影が薄く、掘り下げ方が甘いかな~と。うーん…………。
「復讐劇」としては、敬子に対する筒井と直人の役割を逆にするとか、またはそこはそのままで「悪いことをした主役は筒井なのに、あんまりワルでもなかった直人が酷い目に遭う」という落差・悲劇を狙って、直人がもっともっと残酷な体験をする、といった方が、ちょっと勧善懲悪っぽくて読者が(感情的に)すっきりするかと。
だってだって、明らかに筒井の方がヒドイのに、ほんとあっさり……な印象なので、読者としては作中で彼を懲らしめてくれた方が感情移入できそうです。
または直人を悲劇的に描くなら、終盤で散々悲惨な目に遭う事をもっと描写したら、「筒井よりは、なのに、こんな事になって……」と直人に感情移入できるかと。
それに冒頭と結末の直人がもっと生きてくると思います。
もっとも、作者として自キャラに残酷描写って書くの大変かもしれませんが。
ちなみにそこのところは、私自身の課題でもあります。
とはいえ一気読み出来て、今まで読んだ作品の中では一番面白かったです!
官能的なシーンもあるので、男性は特に楽しめるかも?!
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