第28話ふれあいフェスタ 1日目

新作「超人気俳優が女子高校生を好きになるのはダメなことですか?」始めました!

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皆さん、本当にありがとうございます!

これからも応援の程よろしくお願いします!


では、本編をどうぞ!!


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とうとうイベント当日がやってきた。


今日まで俺たち(主に水希)による星奈の料理特訓を続け、どうにか焼きそばだけは、美味しい、と言えるレベルで作れるようになった。


ということで結局、俺たちの屋台は主に焼きそばを、サイドでフランクフルトなどをすることに決定した。


当日の屋台は同じ大学の準備係の奴らが手分けして組み立ててくれたおかげで、すぐに準備することができた。


「やっと当日になったな!」

海周がそう言うと俺達も頷く。


「ふふっ、ようやく私の努力の成果を存分に見せることが出来るってもんよ!」


「「「「そうですね……」」」」


あの地獄の日々を思い出して俺たちは口を揃えて言う。


「もう!美味しく作れるよつになったんだからいいじゃない!

それより早く行って材料の下ごしらえ済ませましょ!」


「そうだね、早いところ残りのやることやってしまう方がいいかも。」


という訳で、俺たちは早速あてがわれたテントに入って材料の準備を済ませていく。


「こっちはあらかた終わったよ!」


「こっちも終わったぞ!」


みんなが切ってくれた食材を俺が取りやすいように並べていく。



○○○


準備を終えるとすぐに、


『ふれあいフェスタ』の1日目がスタートした。


「どれくらい、お客さん来てくれるかな?」

紗理奈が言うと、水希が

「大丈夫だよ。多分想像以上にお客さん来てくれると思う。」

水希の予想通りと言うべきか、


イベントがスタートしてからあっという間にして俺たちのお店はお客でごった返しになっていた。



注文したものを作って渡す頃にはその2倍、いや3倍の量の注文が入る。

1日目にして、子供連れのお客が多く来たこともありすごいくらい繁盛することが出来た。




ピークが過ぎて大分余裕ができるようになった頃…………


「水希の言う通り、すごい人数が来たな……」

俺がそう呟くと、水希が

「さすがに……あそこまでとは思ってませんでしたけどね……」


その言葉に海周が続く。


「まあ、だいぶ多かったけど案外どうにかなったな。」


「「はあぁ、疲れたよ……。」」

後ろでは紗理奈と星奈が虫の息になっていた。

「みんな、お疲れ様だね。」

俺がそう言うと、全員が、首を縦に振りながら頷く。



そうしていると一組の親子連れがやってきた。


俺はその人たちに

「いらっしゃいませ、注文何になさいますか?」

と言うと、母親の方は俺の姿を見て、あっ!と車椅子姿に驚きつつも気にしないふりをしながら何を注文するか迷っているようだった。


すると、小学生くらいの男の子が俺の姿に気づくと指をさしながら、


「なんで、この人右の手がないの?

なんか変、気持ち悪いよ!」


人を馬鹿にしたような笑いを俺に向けながら言う。


すぐに母親の方が

「コラっ、太一!そんなこと言ったらだめ…………」


その言葉は最後まで続くことがなかった。

なぜなら、俺の横に立っていた水希がその言葉をかき消す程の勢いで

「今キミが言った言葉、すぐに取り消して謝りなさい。」


それは、普段見るような可愛らしい笑顔ではなく、小学生という小さな少年に向けるようなものでもない、まるで人を殺る目だった。


それを少年の方も気づいたのだろう。

身体をピクっと震わして

「なんで……僕は思ったことを言っただけじゃん!」

その言葉にひどく冷静でどこか冷たい声で


「キミがなにを思っていようと自由ですけど、キミのその言葉で人を傷つけるのはいけないことです。どんな理由があろうとも自分の行いで人を傷つけることは許されることではないんです。でもキミはまだ小学生くらいでしょ?なら、失敗することも人を傷つけることはあると思います。だから、彼に謝ってあげてください。自分の行いを反省して次から気をつけてください。」


そう言い終わると、少年は大粒の涙を流しながら、

「…………ごめん……なさ……い。」


本当に反省していると分かるほどの謝罪をしてくれたので、俺はつとめて軽い感じで

「いいよ。でもこういう人を傷つけることは友達には絶対したらだめだからな?

約束できるな?」


「……ぅん、やくそく……でき……る。」


「それと、俺の事をみんなと違うって思うのは間違ってないよ。でもな、俺はこの身体と毎日全力で向き合っている。だから別に俺はそれをバカにされても気にしない。


願わくば、君も人の嫌なところを見つけて言う方よりも自分と向き合う方を大事にしてくれると嬉しいかな。」



そう言い終わると、その少年は小さく、でもはっきりと首を縦に振りお母さんと共に帰って行った。





「最後は色々とあったけど、一応無事に1日目終了したってことで……」


「「「「「お疲れ様!!」」」」」


こうして、俺たちの『ふれあいフェスタ』の一日目はあっという間に終わりを告げるのだった



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いかがでしたか?


ここから、一気に物語が加速していきます!


お楽しみに!!


面白い!!続きが気になる!!と思ってくれた方は、応援、コメント、☆☆☆などなどよろしくお願いします!!


では、また次回お楽しみに!

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