第3話
とある喫茶店にて、
貧乏令嬢は今日も今日とて、貧乏くじですわ~。
勇者雑用の分析職/アナライザー。こき使われた挙げ句、不要と言われて、パーティー外される。戦闘情報の重要性に気づいてももう遅い。
結論から言うと、この2作品の現場へ足を運んだら、まともに取り合って貰えなかった。
内容を話しても、諦めていた。
作品は死んでいない。
だけど、肝心な所を諦めている。
皆アニメ制作したくないのか?
みんな………! ?
演出構成えんだこうせい 老害
「ふん。どれも見るに値しないものではないか。演出を見せないアニメだ。糞だ」
甘々反吐)かんかんかえは) ギャル
「オエー。シュガーハイスクールあるし。甘々な話とかマジあり得ないんですけどー。目ん玉ヒトデ野郎かよ⭐️頭沸いてんな」
法被縁怒ほうおうよいか 和服
「どれも、パッピーエンドですね。それどころか逆境すらない浅い作品。作品というのも憚れる。拙作です」
必須考察かならすこうあき メガネ
「視聴者に毒にしかならないゴミですよ。考えることを放棄したゴミを肯定するのですか?視聴者レベルを下げないで頂きたい」
根田晴裁ねたばれさばき メガネ2
「そうそうそういう奴らは平気で、ネタバレしますからねっ。ま、情報規制社会ですので抜かり無しっ」
御都合殺おとごうあや バーサーカー女死
「御都合殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺シャーツ! !」
厳守納期げんもりとうご おっさん
「こんなものために時間を割くな。無駄ということがわかっただろ?そのために、価値有るものの納期が間に合わなかったら、どう責任を取る?」
バン!!
僕はなんて思い違いをしているんだ。
上から物を言って、選定の事に囚われている。
これじゃ、他の制作委員と何ら変わらないじゃないか。
僕が本気じゃなかった。ただそれだけのこと。
けど、不器用すぎるだろ。
作品は本気の癖に、システムに抗おうとしない。
煮え切らない。あーあイライラする。
やっぱり制作現場の人達もムカつく。
うん。そこは許せない。
ジュガーハイスクールの制作現場も同じような雰囲気だろう。
しかし作品が本気なら、関係無い。
僕の本気へ巻き込ませるだけだ。
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