第730話 復活のOL! 限界社畜OLお局ちゃん! その7

【登場人物】

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

八丈島うみ  DStars3期生 元限界社畜OLお局ちゃん

東山ごりら  DStars4期生 元限界社畜OLお局ちゃんの友人


【シチュエーション】

ごりら安定の凸待ち失敗。

流石に心配になってチャンネルを戻したのだが……。


◇ ◇ ◇ ◇



ごりら「嘘でしょ⁉ 誰も来てくれないんだが⁉」


   「おーい! 先輩たちー! ごりらの胸、空いてますよー!」



―――――――

コメント

―――――――


:そして誰もいなくなったw


:先輩たち来てくれなくて困惑してるの草


:いやいや、DStarsのコラボ禁止期間でしょ


:新人は一定期間先輩とコラボできないのよね


:むしろうみがいたのが例外


:コラボ解禁まで待てなかったのか、欲張りごりらめ


:まあ、こういう例外みたいなのもあるけれど


:結局は運営の匙かげんという奴よな


―――――――



ごりら「DStarsのコラボ禁止期間⁉」


   「一定期間は先輩とコラボ禁止ぃ⁉」


   「ちょっとまって、そんな話聞いてないんだが?」



   「どういうことどういうことどういうこと!」


   「ちょっとうみ! 帰ってきて、うみー!」



う み「ごめんごめんごめん! 本当にごめん!」


   「完璧にそのこと忘れてたんだわ! 凸待ちなんてできないんだわ!」


   「ていうか、ごりらのアカウント、ディスコで共有されてないし!」



ごりら「てめえ、うみ! はめやがったのか、この野郎!」


   「これやっておけば、初配信は大丈夫だって言ったじゃねえか!」


   「なんにも大丈夫じゃねえ! 大事故になっちまったよ!」


う み「だからごめんて!」


   「委員長は本当にごりらに幸せになって欲しくて……!」


ごりら「ちくしょう! こんなんじゃ銀盾も金盾も夢のまた夢!」


   「収益化だってぜんぜん遠いじゃねえか!」


   「てっとりばやく人気者ゴリラになりてえんだよ、こちとら!!!!」


う み「イメージ最悪だぞwww 口を慎めごりらwww」


【配信終了】



―――――――

コメント

―――――――


:腹痛いwww


:シンプル強欲でキャラ立っててよかったwww


:こういう欲求に忠実なVTuberもいいよねwww


:強欲というか、道化の間違いでは?w


:オチも含めて完璧な初配信だったwww


:最後、マジなのか冗談なのかどっちなんだろ?w


:【祝】ごりたそ初配信で凸待ち0人達成!


:特級呪物先生レベルの厄物マッマが出てきたときはどうなるかと思ったが


:これはこれで人気が出そうだね


:うみもマウントとれる後輩ができてヨカッタヨカッタ


―――――――



◇ ◇ ◇ ◇



ずんだ「あれ? 意外に好評?」


ばにら「お通夜になっちゃうかなと思ったのに」


   「なんだかんだで丸く収まっちゃいましたね」



   「うみも把握してなかったって発言したことで」


   「ガチ感が出て、リスナーも納得しちゃったのかも」



かりん「ガチ感っていうか、本当にガチの慌てぶりじゃなかった?」



二 人「それは、そう(代打走)」



かりん「やっぱちょっと、かりんはごりらのことが心配かも」


   「ごめんずんさん! ちょっとごりらに連絡するね……!」


ずんだ「…………へぇ」


   「なによ、かえ……ばにら。普通にいい娘じゃないの」


   「同期を心配して動けるなんて、ちょっと見直したわ」


ばにら「そうですね」


   「陰キャでもじもじして、こういうときなにもできないかと思ったら」


   「ちゃんと仲間のことを動けるだなんて」


   「ばに~らもちょっと見直しちゃったバニですよ」



かりん「もしもしごりら! 初配信おつかれ!」


   「最後の凸待ちだけど、アレってギャグだったのガチだったの……」



   「えぇっ、ガチぃッ⁉(ここあ先生感)」



二 人「アチャー」



かりん「うみ先輩と反省会してる⁉ お通夜状態⁉ 委員長ヘラった⁉」


   「もうなにやってんの! それでも伝説のお局ちゃんとさおりなの!」


   「しょうがいなぁ……」



   「慰めてあげるから、ずんさんちで集合ね?」



ずんだ「ほんで! また勝手に人の家を使うでなこの娘は!」


   「アンタ本当に陰キャなの⁉ 陰キャのいの字も感じないでな⁉」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



KMTとは、かりんちゃんマジ天使の略だとは周知の事実。

※ 作中は本当に意味のない文字列です。そういうHNの人いますよね。


同期の心を察してすぐに動けるのは流石という他ないですね。

こんなに優しい娘が酷い目に遭っていいわけがない。

ばにらとずんさんにはぜひ、彼女を支えてあげて欲しいものです。


なお、これから爆破ドッキリをしかけられる模様。

慈悲というものがこの作品には足りない。


次回、傷心のごりーらと委員長がずんだ宅に合流。いろんなハンデを背負っているのに割とフッ軽なごりらですが、ずんさん宅までやってくるとは、いったい誰が思っただろうか。そして、なんでこんなことになってしもうたのか。はたして、お局ちゃんチームの運命やいかに。気になる方は――ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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