第702話 どスケベな女が大好きなんだ その8

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員


八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

東山ごりら  DStars4期生 幸薄そうな清楚少女

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV


【シチュエーション】

かりんちゃんとの突発コラボ終了。

そして集まる不穏すぎる面子。


◇ ◇ ◇ ◇



い ま『ねぇ、大事な百合営業相手がいるのにね?』


   『浮気はよくないと思うよずんだちゃん?』



   『それとも、いまの言うことを聞いてるうちに』


   『忠誠心でも芽生えちゃったのかな……?』



ばにら「ずんさん! どういうことバニ!」


   「そこんところはっきり説明してほしいバニよ!」


   「なんでいま先輩と仲良くしたんですか!」



   「返答によっては、私も今後のずんさんとの関係を」


   「ちょっと、いや、極小、ちょっぴり、考えるバニよ!」



ごりら「こんだけキレ散らかして痴話げんかしておきながら⁉」


   「『もう百合営業は解散バニ!』……くらい、言っても良いんじゃないの⁉」



ばにら「百合営業はやめない!」


   「やめないために詰めてるバニですよ!」


   「お互いをわかりあうために! これは必要な儀式なんや!」


ごりら「重い! 想いだけに重いよ、ばにらてんぱい!」


ぽめら「まあけど、こういうのって大事よねぇ」


   「やっぱりお互いの気持ちや考え方を」


   「ちゃんと理解しておかないと」


   「夫婦生活って長くは続かないわよ」


ごりら「夫婦と違う! ただの先輩と後輩! 百合営業の相手!」


   「周りまでなに納得してるの! おかしいでしょこんなん!」



ぽめら「百合営業は実質夫婦みたいなものじゃない」


   「ごりらちゃんにはまだ、分からないわよね」


   「理屈じゃないのよ、男と女って……」


ごりら「女と女や! 女と女の話や百合営業は!」


ばにら「さあ、既婚者で問題ある旦那さんを抱えてる」


   「ぽめら先輩もこう言ってるバニ!」


   「そろそろ年貢の納め時って奴バニじゃないですか!」



   「説明してくださいよ! ずんさん!」



い ま『説明するバニ! するバニ~!』


ぽめら「ずんだ。誠意は言葉にしないと伝わらないのよ」


   「ばにらちゃんの不安な気持ちを、もうちょっと考えてあげて」



う み「うーん、委員長も思わず黙るほどの昼ドラ展開」


   「もう、なにがなんだか」


ゆ き「痴情のもつれってのが一番怖いにぇ」


   「ゆきも気をつけよう……!」


あひる「あひるも……!」


しのぎ「そんな! もつれるような人がいるんですか! あひる先輩!」


たたた「いい感じの流れなんだから、黙ってましょうよしのぎさん」



ずんだ「分かった、ばにら! ちゃんと説明する! だから落ち着いてくれ!」


ばにら「ずんさん……!」


ずんだ「ばにら、俺はな……」



   「ハレンチな女が好きなんだ!!!!(おめめぐるぐるぐる)」



ごりら「最低じゃねえか!」


ぽめら「いまちゃんにも、ばにらにも失礼でしょ!」



ずんだ「ちがうちがう! そうじゃないんだ!」


   「いい間違えた! 本当はその……」



   「どスケベな女が大好きなんだ!!!!(おめめぐるぐるぐるぐる)」




ごりら「言い直しても少しも変わらねえよ!!!!」


   「むしろ強調されてひどくなっちゃったよ!!!!」


   「ほんと、なに言ってんのずんだてんぱい!!!!」


   「お願いだからしっかりしてくださいよ!!!!」


ばにら「ひどいずんだ先輩!」


   「ばに~らのこと、そんな目で見ていたんですね!」


   「ずんだ先輩はそんな人じゃないと思っていたのに!」


ぽめら「ずんだ、これは普通に最低だよ」


   「どうしてそんな奥さんを傷つけるようなことを言うの」


   「貴方の気持ちが、私、もうわからないわ……(ノリノリ)」



う み「どうしよう昼ドラが止まらないわ!」


   「委員長、ちょっぴり興奮してきちゃったかも!」


   「あぁん! ばにら! ずんだてんぱい! うみも今からでも混ぜて!」



   「傷心のばにらにそっと近づいて」


   『俺じゃ、ダメなのかよ……!』


   「って、思いながらも声をかけられない」


   「シャイなサブヒーローになりたい!!!!」



   「具体的にはらん○1/2の良○!!!!」



ごりら「投影先が的確すぎるんだよ! らん○好き過ぎだろ!」


ゆ き「らん○は昼ドラじゃないだろ」


   「ゆき的には間男キャラっていまいち受け付けられないんだよね」


   「気持ちは分かるんだけれどさ」


あひる「えー、いいじゃんサブヒーロー!」


   「叶わないのが分かってるからこそ頑張れってなるっていうか!」


たたた「あひるさん、たぶんですけど」


   「ゆきさんが言ってるのって間男というよりN……」


しのぎ「たたたたたさん?」


   「純粋なあひる先輩に変なこと教えるのやめていただけます?(圧)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



あっちも修羅場ならこっちも修羅場。そして、ついに出たドスケベな女宣言。

これが言わせたくて書いたハズなんだけれど……いまいち火力が出ませんでしたね。


捗ったのは天使のツッコミだけやで!!!!


次回、めくるめく三角関係の行き着く先は! ずんばについに解散の危機か! 百合営業相手が多数見守る中、ばにらが選んだ選択は! そして、ここにいないヌッコの気持ちはどうなるのか――気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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