ＶＴｕｂｅｒなんだけど百合営業することになった。

第701話 どスケベな女が大好きなんだ その７

【登場人物】

川崎ばにら　　ＤＳｔａｒｓ３期生　ゲーム配信が得意

青葉ずんだ　　ＤＳｔａｒｓ特待生　グループ最恐ＶＴｕｂｅｒ

羽曳野あひる　ＤＳｔａｒｓ２期生　雑談配信が得意

石清水しのぎ　ＤＳｔａｒｓ３期生　おっぱい侍太郎

たたたたた　　ばにらのリスナー　らいおんらーめんの店員

八丈島うみ　　ＤＳｔａｒｓ３期生　センシティブ委員長

秋田ぽめら　　ＤＳｔａｒｓ特待生　みんなのママ

東山ごりら　　ＤＳｔａｒｓ４期生　幸薄そうな清楚少女

トキワいま　　ＤＳｔａｒｓ零期生　事務所発足の切っ掛けになったＶ

【シチュエーション】

かりんちゃんとの突発コラボ終了。

そして集まる不穏すぎる面子。

◇　◇　◇　◇

ばにら「けど、いま先輩はなんで今までそのことを黙っていたバニか！」

　　　「正直、もっとはやくに打ち明けて欲しかったバニですよ！」

　　　「そしたらコラボとかもっと……」

　　　「いや、しないな……？（困惑）」

ごりら「しやんのかい！　めっちゃお世話になった方やのに！」

　　　「え！　あの紫の芋の人の正体が、憧れの……！」

　　　「ずっと私のことを支えてくれていたの……！」

　　　「って、また百合の華が咲き乱れるところやないですか！」

　　　「元ネタは薔薇やけども！！！！」

―――――――

補足　紫の芋の人の元ネタ

―――――――

昔々、ある少女漫画に、主人公の女の子を見守る紳士がおったそうな。

その紳士は紫の薔薇に添えて主人公にはげましの言葉を贈り続けた。

その素性をずっと隠しながら……！

まさに少女漫画の正ヒーロー！　こういうキャラっていいですよね！

僕も大好物なので少女漫画のお仕事ください！（こない）

―――――――

い　ま『というわけでねｗ』

　　　『カミングアウトしてもなんも旨味がないからｗ』

　　　『私も黙っていたわけなんですよｗ』

ばにら「なるほど、そういう事情だったんですか」

　　　「けど、謎が解けてよかったバニですよ」

い　ま『よかったバニ♪　よかったバニ♪』

ずんだ「ばにらちゃん、それじゃそのくらいにして……！」

ばにら「で、ずんさんとはどういう関係バニなんですか？（直球）」

ずんだ「ほぎゃわぁッ⁉　そ、それは聞いちゃダメだよ、ばにらちゃん⁉」

い　ま『舎弟ってとこかな！！！！（ドヤ顔）』

ずんだ「びぇえええええええええッ！！！！？？？？」

い　ま「いやまぁ、ずんだちゃんも私にとってかわいい後輩だけど」

　　　「やっぱり、人知れず育ててきた後輩をさ、後からかっさらった」

　　　「そういう恨み辛みみたいなものはあるよね……！」

ばにら「まぁ、たしかに」

　　　「さきにずんさんじゃなくて」

　　　「紫の芋の人の素性を知っていたら」

　　　「そっちで百合営業があった可能性も微レ存って奴バニかも……」

全　員「いや、ないない！」

い　ま「ということでね。やっぱりいま的には」

　　　「ずんだちゃん、許せねぇ～～～～ッ！　みたいなところがあるわけなの！」

　　　「だからね……」

　　　「先輩権限を使って黙らせちゃった！ｗ」

　　　「ごめんねばにらちゃん、ずっと隠してて！ｗ」

～～～～　以下小声　～～～～

ぽめら（ナイスフォローいまちゃん！）

　　　（なんだかんだでずんだを救ってくれた！）

　　　（やっぱり、いまちゃんは私たちのリーダーだよ！）

ゆ　き（こんなに眩しい光景を見るのは、何年ぶりだろうか）

　　　（いまちゃん……アンタがＤＳｔａｒｓのトップで本当によかった）

う　み（いや！　これは救っているわけじゃないですよ！）

　　　（ぽめらてんぱい！　ゆきてんぱい！）

二　人（な、なんだってぇ……ッ！）

う　み（でっかいでっかい恩を売っておいて）

　　　（たっかいたっかい利子を回収する）

　　　（これはあくどいやり方やで……ッ！）

　　　（もうずんだ先輩は、いま先輩に逆らえないんだワ！！！！）

二　人（た、たしかに……ッ！！！！）

たたた（いやぁ、ＤＳｔａｒｓのトップも怖いことしますね）

　　　（ある意味一番、あそこのメンバーの中で怖いかも）

～～～～　以上、小声終了　～～～～

い　ま「ということで」

　　　「前にちょっとこっちから正体を明かして」

　　　「ずんだちゃんはしめちゃったのよｗ」

　　　「それ以来、ずんだちゃんは」

　　　「いまの言うことに逆らえないんだよねぇ♪」

ずんだ「…………はい、だでな（しょんぼり）」

ばにら「ずんさん……！」

　　　「なるほどそんな事情があったバニな！」

　　　「なのにばにーらは、ずんさんのことを疑って！」

ずんだ「わがってくれればそれでいいでな……」

ばにら「けど、それはそれとして、距離が近いバニですよね？」

　　　「なんであんなに親しげなムーブしたんですか？」

ごりら「まだ刺すんかい！」

　　　「もうやめてあげてください、ばにら先輩！」

　　　「ずんだ先輩のライフポイントは、とっくにゼロですよ！」

☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆　☆

ガン詰めするばにらさん。百合営業相手が先輩だろうと容赦はしない。

自分以外の人間との営業は許さない。そんな気概が百合営業には大事なのだ。

そして、そんな百合の魂を教え込んだのは――。

ずんさん、君やで。（自業自得）

次回、ずんだのいいわけが炸裂する。いよいよ、タイトル回収です。はたして、ごりらは、ぽめらは、そして残業仮面はどんなリアクションをするのか！　めくるめくＤサントスの風を感じたならば――ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m