第691話 先輩なんですけ~ど~! その5
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
高円寺ラム DStars4期生 悪くない陽キャ
たたたたた ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員
【シチュエーション】
かりんちゃんとの突発コラボ終了。
ずんばには前世からてえてえだったことにされる。(謎)
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ『じゃあ、逆に聞くけどさ』
『あひるにはそういう好き避けしてた先輩はいないの?』
『私じゃアテにならないから』
『アンタの意見をぜひ聞かせてよ(キラーパス)』
ばにら「そうバニ! そうバニ!」
「そこまで言うなら、あひる先輩も好き避けしてた先輩の一人や二人!」
「いるってことバニなんじゃないですかねぇ!」
「教えてくださいバニですよ!」
あひる「あひるが好き避けしてた先輩ぃ~~~~⁉(渋面)」
しのぎ「あひる先輩! 隊長も気になります!」
「いったい誰が好きだったんですか!」
ラ ム「二期生だから、そんなにいないよね!」
「さぁ、誰なんだ! 白状するんだ!」
「誰がお前はいったい好きだったんだ! 答えろ、羽曳野あひる!」
あひる「こいつ、まだデビューしてないのにグイグイくるんだが?」
「まぁ、そうねぇ。好きなのに絡めなかった先輩ってなると……」
「いまちゃんかなぁ(ガチトーン)」
全 員「わかる…………ッ!!!!(クソでかため息)」
あひる「DStarsの顔で圧倒的清楚!」
「VTuberの理想像とも言える、圧倒的なアイドル力!」
「うちの箱に来るVTuberは、みんな彼女に憧れてる……」
「はずなんだけれど、やっぱりおいそれと絡めないよね?」
ずんだ『思った以上にまともな返し』
『かくいうずんだも、いまちゃんは尊すぎて絡めない』
『DStarsの圧倒的な不可侵領域』
ばにら「ばに~らも、いま先輩にはおいそれとため口利けないバニよ」
「これまでも、そして、これからも……」
しのぎ「謎の貫禄があるよね、いま先輩って……」
ラ ム「まだ会ったことないけど、たしかに緊張しそう!」
たたた「まぁ、事務所の顔に向かって、雑に絡むのは無理っすよね」
「ばにらさんもまぁ、今の顔っちゃ顔ですから」
「KMTの奴が緊張しちゃうのも無理もないっていうか……」
ばにら「いやいやいや! ばに~らといまちゃんを同列にしないでバニ!」
「二人の間には、埋めても埋まらない溝があるバニだから!」
たたた「そんな慌てて否定しなくても」
あひる「そうだ! こんな下品なキッズバニーガールと!」
「ウチの大清楚大将軍いまちゃんを一緒にしてくれるな!」
たたた「大清楚大将軍って……」
ずんだ『まぁ、いまちゃんはいまぐらいの方が』
『(ばにらに下手に近づけなくて)ちょうどいいでな……(圧)』
たたた「なんで一人だけ、湿度高めな切り返しなんすか⁉」
全 員『とにかく! いまちゃんは特別なの!』
『絶対に雑に絡んじゃいけない……DStarsの顔なの!』
たたた「じゃあ、逆にいまさんと仲良くする方法を考えれば」
「KMTがどうやれば心を開いてくれるか、分かるんじゃね?」
全 員『それだ…………ッ!!!!』
たたた(綺麗に揃ったなぁ)
(いまちゃんも、なんか気苦労多そうだ)
ずんだ『どうすれば、いまちゃんと絡めるの!』
『教えてあひる! アンタ、仲良いでしょ!』
あひる「いつ仲良いことになっちゃったの⁉」
「全然なんにも関係ないですけどぉ⁉」
「むしろばにらの方が仲良いだろ⁉」
「なんかお気に入りっぽいし⁉」
ばにら「いや、ばに~らに振らないでくださいよ!」
「いまちゃんと接点なんてありませんって!」
「みんなと同じ! 同じバニですから!」
しのぎ「いや、割といま先輩はばにらっちょのこと好きだと思うよ?」
全 員「しのぎさん⁉」
しのぎ「なんか気に入ってるっていうか、目をかけているっていうか」
「ちょいちょい声かけしてるの、きっと好意の表れなんだ太郎」
「きっとばにらっちょが相談すれば喜んで話しを聞いてくれる太郎」
ばにら「え~、本当バニかぁ?」
あひる「そうだよそう! しのぎもよく見てるじゃん!」
「えらいぞ! よし、あひるが頭を撫でてやろう!」
しのぎ「えぇっ♥♥ い、いいんですかぁ~~~~♥♥♥」
全 員(けどこの二人、自分たちの関係には無頓着なんだよな)
(そろそろこの無自覚百合もキツくなってきたんだけど……)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
いまちゃんの件をフォローしてあひるのご機嫌を稼いだしのぎ。
無事に頭をなでなでしてもらう。(なお発言の内容は本気の模様)
ずんばにも気になるところですが、あひしのも気になるところですね。
今はまだ、無自覚な百合関係でございますが、ここからどんな方向に転がっていくのやら。タイチョムとかいう、悲しきキャラクターがこちらでも生まれてしまうのか。
それはそれとして、事務所の顔のVTuberとは絡みづらいですよね。そして、それを本人も重荷に思っていそう。そういうのを取っ払って、自由に活動できるといいのですが――と、なんだか事情通みたいなことを言ったところで、これが壮大な前フリだと気づいた方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m
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