第681話 らいおんすたじお その7

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV


【シチュエーション】

ばにらのリスナーを二分してのかりんVSばにらちゃん勃発!

はたして、勝つのはどちらの陣営なのか……!


◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「それじゃ! さっそく! 勝負開始バニ!」


   「おるぁッ! 種子島かりん! かかってこいや!」



―――――――

コメント

―――――――


:いつものことだけど、威勢だけはいいんだよな


:勢いだけでなんとかなると思ってる節はあるよね


:まあ、その勢いを今からボコボコにするんだけどw


:生意気だからこそ、戦い甲斐があるというもの


:よく鳴くサンドバッグだぜ!


:しかし、DStarsVSリスナーとは胸が熱くなるな……


:こういう企画、パッと思いつくからばにらは強い


:ま、気楽にやりやしょやw


―――――――



かりん「は~い! みんな聞いてぇ~! 作戦会議だよぉ~!」


   「ばにらちゃんはたしかに雑魚だけど」


   「向こうにはたたたたたとりんご先輩がいるのを忘れちゃダメ」



   「あの二人は、普通にFPSつよつよだから」


   「ばにらちゃん相手にしてるつもりだと、瞬殺されちゃうよ?」



―――――――

コメント

―――――――


:お? なんやかりんちゃん、仕切るやないか?


:ばに~らの後輩なのに生意気だぞ!


:そうだそうだ! 俺たちは俺たちの好きなようにやる!


:言っただろう、俺たちの中に上下はなく……


―――――――



かりん「今のままじゃ負けるって言ってるの」


   「数で殴ってどうにかできる相手じゃない」



   「ばにらちゃんに、みんな勝ちたいんだよね」


   「だったら、かりんの言うことを聞いて!」



―――――――

コメント

―――――――


:意外に好戦的だな


:だが、その前のめりの姿勢は評価しよう


:本当にばにらの後輩か? めっちゃ頭よさそう?


:↑間接的にばに~らをバカにするなw


:正直、そんなにやる気なかったけれど、かりんちゃんが言うならまぁ


:勝ちにこだわるその姿勢はFPSゲーマーっぽいなぁ


:ぽめしゃやりんご、すずちゃんにはない凄みを感じる


:ちょっと必死すぎじゃね?w


:↑おい、言葉は選べよ


:↑真剣にゲームしてなにが悪いんだ


:まぁ、ガチなのにちょっと引く気持ちも分かるが、それはそれだろ


:分かった! かりんちゃんの指示に従うぜ!


:たまには俺らが、指示されるのもいいよな!


:大丈夫だ! 仕事でさんざん指示待ちしてるから問題ない!w


:↑悲しいこと言うなよw


―――――――



かりん「よし! それじゃさっそくなんだけれど……」



ばにら(かりんちゃん、ゲームになるとコミュ障引っ込むバニな)


   (リーダーシップ発揮してて、ちょっとっかっこいいまであるバニよ)



   (とはいえ、やっぱり配信者としてのサービス精神が足りてない)


   (リスナーさんに言うこと聞いてもらうには、もうちょっと根回ししなきゃ)


   (まぁ、その辺りは追々、教えていけばいいバニか……!)



【ピポン(ディスコの通知音)】



ずんだ「あ~あ~! ばにらちゃん、聞こえてる~?」


   「今、ずんだもサーバーに入ったえでな~!」


ばにら「あっ! ずんさん! ありがとうございますバニ!」



【ピポン(ディスコの通知音)】



りんご「ばにらちゃそ! 無視は酷いよばにらちゃそ!」


   「どうしてそんなひどいことするんだい!」



   「さては好き避けって奴……カナ♥」



ばにら「通話、切ってもいいバニですかね?(辛辣)」



りんご「まぁ、冗談はこれくらいにしておいて」


   「ここは真剣に勝ちにいくところだよ」


   「後輩に無様なところは見せられない」


   「DStarsファイト! 一丸になって行くからね!」



ばにら「真面目モードのりんご先輩はたのもしいバニな」


   「わかったバニ。よろしく頼むバニ」



【ピポン(ディスコの通知音)】



たると「ばにらちゃん! 大変なことになったさー!」


   「大丈夫⁉ かりんちゃん、本当に強いFPSゲーマーだけど⁉」


   「りんごちゃんがいても、勝てるかどうかわかんないよ⁉」



ばにら「…………たるとちゃん?」


   「なんでたるとちゃんが、ディスコに入ってくるバニ?」 



―――――――

コメント

―――――――


:ほんとだ、なんでたるきち?


:どうしてたるとちゃんなんですか


:マジで謎


:最近、仲がいいのは、配信で見てて知ってるけど


:ペロッ! これはてぇてぇの味!


―――――――




たると「…………!(今、自分のしたことに気づいた)」


   「あ~! いや~! その~! えっと~?(しどろもどろ)」


ずんだ「違う! 違うのよばにらちゃん!」


   「実はたるとちゃんと、ずんだがさっきまでお話してて……」



ばにら「え? 二人で、ばに~ら抜きで会ってたバニですか?」


   「ずんさん、それって……浮気じゃないバニですよね?(圧)」



ずんだ「…………ぁぃ(しょんぼり)」


たると「ほんとたまたま! たまたまなのさぁ~!(あせあせ)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



取り返しがつかなくなってきた先輩、その2(その3)。

普通にばにらの配信に凸しちゃったたるとちゃん。

番外編で距離感縮めすぎましたね。ずんさんのフォローのおかげで、紫の芋の人だとバレなくてよかったですが、その脇の甘さは致命傷かもしれない……ゾ!


そして、ずんだとたるとちゃんが二人で会ってると、嫉妬を飛ばすばにら。

もうこの百合小説、人間関係が無茶苦茶だよ……!

誰か、関係性整理頼む……!(うみがやってくれるに違いない)


ということで、おもいがけないずんたる(そしてそれにジェラるばにら)が発動してしまいました。複雑怪奇になっていく彼女たちの百合模様を愉しんでいただけているならば――ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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