第672話 サシラーメン行かんか? その4
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
たたたたた ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員
【シチュエーション】
らいおんらーめんに来店したばにらさん。
次々に同僚(と他箱のVTuberに)囲まれる。
◇ ◇ ◇ ◇
あひる「なるほど!」
「なにを悩んでるのかと思ったら」
「後輩の新人研修を任されてたのか」
ばにら(あれ? なんか反応が普通だなぁ?)
しのぎ(あひる先輩のことだから)
(甘えたこと言ってるんじゃねー! 社会人だろー!)
(って、てっきり怒られるかと思った太郎……)
あひる「まあ、後輩のお世話は大変だよね」
「わかるよ。あひるも数々の後輩を育ててきたからね」
ばにら「育てて? 来た? はにゃん?」
しのぎ「あひる先輩、そんな後輩いましたっけ?」
「たしか、私らの一個上の特待生でしたよね?」
あひる「あひるは二期生だから! 特待生じゃないから!」
―――――――
補足 あひるちゃんは特待生
―――――――
リスナーからもDStarsの箱推しファンからもよく言われる間違い。
あひるは歴としたDStars2期生である。ずんだたちの先輩である。
ただし、入ってきたのがベテラン個人勢VTuberだったのが運の尽き。
レトロゲーマーの鬼、青葉ずんだ。
対戦ゲームつよつよ悪戯猫、津軽りんご。
TPS
この濃い三人に対して先輩面などできるはずなかった。
ないはずなんだけどぐゎぁ……?
―――――――
あひる「まっ、ずんだもりんごも入ってきた時には」
「そりゃもうやんちゃなもんでさ」
「この羽曳野あひるさまが」
「企業勢VTuberの掟やいろはって奴を」
「しっかりと教えてやったってわけよ……!」
ばにら「いや、教えることなんてないバニでしょ?」
「あの二人、個人勢時代からぶいぶいだったバニよ?」
しのぎ「DStarsに入ってから」
「とくに配信の内容も変わっちょらんよね?」
「いったいなにを教えたん? むしろ教わるほうでは?」
あひる「教えたの! 事務所のトイレの場所とか! 社長室とか!」
「あと、ダンスレッスンとかしたことなさそうだったから!」
「そういうのはあひるがフォローしてあげたの!」
ばにら「ずんさんは、普通にダンスできてそうだけど……?」
しのぎ「あ、けど、たしかにぽめら先輩は」
「ダンスとかしたことなさそうやけんね」
「それならたしかに、教えててもおかしくなさそう」
あひる「そう……とくにぽめしゃはね!」
「ぽめしゃって、結婚前にアイドルとか目指してたわけじゃなく」
「普通に主婦さんやってたからさ、そりゃもうどん臭くって」
「それをあひるがみっちり鍛えてあげたわけよ!」
「おかげで、ぽめしゃもDStarsの歌イベントとかで」
「みんなと一緒に歌えるようになった……ってワケ!」
ばにら「ほぇ~! あひる先輩のおかげだったバニね!」
しのぎ「しらんかったんよ!」
「てっきり、ぽめら先輩の方が、お母さんみあるから」
「あひる先輩の方が教えてもらっているのかと……!」
あひる「それもそう!」
「あひるはダンスとか歌は得意だったけれど」
「ゲームとかアニメとか、オタ系の知識はまったくなくて」
「そのあたりはぽめしゃに教えてもらってた」
「アイドルとしては先輩だけれど」
「VTuberとしては、ぽめしゃの完全に赤ちゃんだった」
「むしろぽめしゃと呪物先生に育てられたまである!」
ばにら「それは、ぽめら先輩の実の子なのでは……?」
しのぎ「あと、すずちゃんとも、初期の頃はよく絡んでいたような」
あひる「そう! すずちゃん! すずちゃんにあひるは育てられた!」
「アイドルとしても! VTuberとしても!」
「すべては生駒すずから教わった!」
「あひるは、すずちゃんとぽめしゃの子なんだァッ!!!!」
「二人とも同じ、特級呪物先生がママだし!!!!」
みるく「こらッ? 勝手にママを変えるんじゃありません!」
「そんな子に育てた覚えはありませんよ!」
K 介「まぁまぁ、みるく先生」
「話の流れという奴ですから、大目に見てあげてくださいよ」
あひる「かーちゃん⁉ おじおじ⁉ なんでここに⁉」
二 人「いやー、収録の帰りにらーめんが食べたくなって」
ばにら(本当にVTuberが通ってたバニ!)
(嘘じゃなかったバニな……!)
しのぎ(こ、これがあひる先輩のママの、みるく先生!)
(しまったあ! 隊長、完全に普段着で来ちゃったよ!)
(ご挨拶するなら、もっとマシな服を着てくるべきだった~!)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
追加でドン☆ みるく先生がこの面子に殴り込み☆
おまけにK介くんも。これはもう実質、大内山家だね。
そして、お母さまの登場にビビるしのぎちゃん。
いったいなにを考えているのか……!
ちなみに、二人はオチのためだけに出てきたので、今後の話には関わりません! あひる、先輩風をビュービュー吹かしておりますが、そんな風を吹かせてしまって大丈夫なのか! ちゃんと後輩にタメになるアドバイスできるのか! 気になる方は――なにとぞ、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます