第671話 サシラーメン行かんか? その3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員


【シチュエーション】

らいおんらーめんに来店したばにらさん。

次々に同僚(と他箱のVTuberに)囲まれる。


◇ ◇ ◇ ◇



しのぎ「ほんじゃあ、隊長はこの王道しょうゆらーめんで!」


   「あと唐揚げセットごはん大盛り!」


   「大チャーハンにんにくこしょうマシマシMAXも!」



ばにら「しのぎ、どんだけ食うねん」


あひる「食トレ期のあひるでも、そんなには食わんぞ」


   「しかも、そんなに食べているのに……」



しのぎ「…………ん、どうし太郎?」



ばにら(くっ! 大食らいのムチムチボディ!)


   (けれどけっして太っているわけじゃない!)


   (大人な体つきのしのぎがうらやましいバニよ!)


あひる(なんで胸とか、太腿とか、大事なところに栄養がいくんだ)


   (しっかりくびれはあるし、引き締まるところは引き締まってる)


   (あひるはどれだけ食べてもなかなか太らないのに)


   (しかも、肉のつき方がエロいぐゎぁ)



二 人「これが持つも者と持たざる者の違い……か!!!!」


   「ぐふっ!!!!(吐血)」



しのぎ「どうしたの⁉ なんで二人とも、急に血を吐いたの⁉」


   「隊長、なにもわかんない太郎だよ!」


   「いったいどういうことなのぉ~!」


たたた「それじゃ、ばにらさん、あひるさん、あとしのぎさんも」


   「ドタバタして休む暇もなかったと思うので」


   「まずはラーメンでも食べて一息ついててください」



   「その間に、アタシはPCの準備をしてきますんで」



ばにら「あ、はい。よろしくバニ」


あひる「……なんかあったんか、ばにら?」


しのぎ「お友達? ばにらっちょにしては珍しいね?」


ばにら「じつは……」



~~ ばにら事情説明中 ~~



あひる「怖ァッ! なにそれ、普通に犯罪じゃん!」


しのぎ「隊長も思わず寒気がしたよ!」


   「ばにらっちょ、よぉ無事じゃったね!」


   「よしよし、怖かったねぇ、もう大丈夫じゃよ……!(謎のハグ)」


ばにら「いやほんと、今日はとんだ厄日だったバニよ」



   「やっぱりばに~らには、あのばに~らハウスがお似合い」



しのぎ「それはないよばにらっちょ?(真顔)」


あひる「あの家で、むしろなにも事件がなかった方がおかしいねん(真顔)」


ばにら「ばに! 二人してまたそうやって、ばに~らハウスをバカにする!」


   「ばに~らハウスは優良物件バニ!」


   「東京の一等地! 阿佐ヶ谷の平和なばに~らハウスバニ!」



二 人「いやもう、引っ越してるやん! なんでそんなに肩入れするねん!」


ばにら「…………バニ」


あひる「しかし、そうすると大変だな」


   「これからどうするんだ?」


   「生活もだけれど、配信も?」


ばにら「しばらくは、事務所で寝泊まりすることになったバニ」


あひる「なるほど、Bちゃんコースか」


しのぎ「ばにらっちょ、過労死しちゃだめやけんね?」


ばにら「それは本当に、ちょっとだけ心配してるバニよ……!(汗)」


あひる「けどまあ、事務所は警備員さんとか、スタッフさんもいるし」


   「いざとなったら、Bちゃんと社長もいるから」


   「安心と言ったら安心だよな」


ばにら「その分、仕事を押しつけられそうバニですけど」



   「あ、仕事と言えば……しのぎ、そっちはどうバニ?」



しのぎ「どうとは?」


ばにら「ほら、ばに~らたちが任されてる、例の……!」


しのぎ「…………あぁ、アレの件ね!」


   「いやぁ、団長も苦労してるんよ」


   「なんにも言うこと聞いてくれないんだもん」


   「あれもいや、これもいやって、赤ちゃんみたいなんじゃ」



あひる「ちょっと、二人だけで分かる話をしないで欲しいんですけど?」


   「あひるも一緒にご飯食べてるんだから、混ぜていただきたいんですけど?」


ばにら「いやぁ~、けど、あひる先輩って口が軽そうだからなぁ」


   「これ、ばに~らたちが会社から受けた、極秘ミッションだからなぁ」


しのぎ「そういうことですけん!」


   「許してつかあさい、あひる先輩!」


   「時が来たら話させていただきます!」


あひる「いやいやいや、なに言ってるのばにら、しのぎ」


   「あひるたちは同じDStarsじゃないの」


   「ちょっとくらいいいじゃんさ、ほら」



   「二人も誰かに相談したいこととかあるんだろ……?」


   「大先輩のあひるに、どーんと相談してみなよ……?」



ばにら「あひる先輩は、先輩ってイメージそんなにないバニな?」


しのぎ「むしろ推し――身近なお姉ちゃんってイメージなんよ!」



あひる「なんでや! うやまえよあひるを!」


   「とくにばにら! お前、そういうところやぞ!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



あひるちゃんは酸素。(空気ではない)

そこにあるだけで素晴らしいんじゃよ。

そして、濃度が高くなると猛毒になってしまうんじゃよ。

あひるちゃんの吸い過ぎにはみんな気をつけるんじゃ。


隊長との約束やけんね!(謎に唐突なフリ)


さりげなく、ばにらたちの悩みを察して声をかけてくれたあひる先輩。優しい彼女の誘いに、後輩指導に悩む二人はなにを思うのか? 気になる方は――なにとぞ、評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

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