第631話 関西最強女VTuber その18

【登場人物】

津田杏    だいさんじ一期生 関西最強女VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

志摩ぱるけ  伊勢志摩大好き系VTuber

天城まひる  アオヤン高校の特攻隊長 身体を張るタイプのV

竜崎蝶子   アオヤン高校の純情担当 センシティブ皆無アイドルV

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

山中鹿子   だいさんじのセンシティブライン ○たま大好きお姉さん

大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人


【シチュエーション】

だいさんじの事務所横断企画。

紛れこんだヤンキーゴリラ女VTuberにより地獄と化す。



◇ ◇ ◇ ◇



大草原「うぅん! 意気込んでいた割には肩透かし!」


   「これ違うロボなメイド喫茶でしたわねぇ~!」


 鏡 「なに言ってるんですか! メイドがいて、ロボもいる!」


   「最高の喫茶店じゃないですか!」


   「こんなの週五で通いますよ! むしろ、会社で買い取ります!」



K 介「鏡くんてさ、顔はイケメンなのに、中身は小学生だよねぇ……」



大草原「けど、顔がおっさんで、中身もおっさんよりはマシですわ」


K 介「それ、誰のこと⁉ マネージャー⁉ 誰のこと言ってるの⁉」


ずんだ(くっ! やっぱり私にメイドは難しかった……!)


   (しかし、それは津田さんもおなじはず……!)



   (こうなったら、どちらがビリかで競うまでよ……!)


   (いうて鏡さんは喜んでたもんね! 大丈夫、きっと勝てるわ!)



大草原「さて、それでは次にメイド喫茶に訪れるのは……?」


K 介「これまた、大丈夫なんでしょうかね」


   「違う意味で心配になってきました」



鹿 子「女装ショタ適法メイド喫茶……そういうのもあるのか!」



ずんだ(やった! よりにもよって、相手が鹿子さん!)


   (津田さんと絡んでるのは見たことないけど、これは勝ったでしょ!)



 杏 「おや、鹿子さん。こんな所で会うなんて珍しいな?」


鹿 子「あぁ、杏さん。ご無沙汰しております」


   「いえね、夏コミも終わったじゃありませんか」


   「そろそろ落ち着いてきた同人ショップを巡って」


   「過ぎ去りし夏の思い出に浸ろうかなと……」



   「今年も、よい半袖ショタに出会うことができました!」



 杏 「あいかわらず、ええ趣味していらっしゃる……」


   「それより鹿子さん、このあと暇しとらんか?」



   「ちょっとウチのメイド喫茶で遊んで行かんか?」



鹿 子「ノンケ食べ放題⁉ パンツレス○ング喫茶ですか⁉」


   「ぜひぜひ! 行かせていただきますよ!」



 杏 「そうか、助かるわ。いやぁ~、こういう仕事のせいか」


   「なかなか客が捕まらんくてな。苦労しとってん」



鹿 子「それはたいへんでしたね」


   「あ、すみませ~ん! くそみそココアオーレひとつ!」


 杏 「ちょっとちょっと、鹿子さん! ここメイド喫茶やで!」


   「なんで、ココアオーレなんて頼んどんねん!」



   「頼むなら! オムライス! そう決まってるやろ!」


   「今ならサービスで、私がケチャップぶちまけたるわ!」



鹿 子「……はらわたを!」


 杏 「ぶち撒けろ!」



二 人「ケタケタケタケタ!」



ずんだ(嘘でしょ! 二人して息ぴったり! しかも武装○金ネタまで!)


   (この二人、やっぱりただものじゃない……!(おめめぐるぐる))


K 介「いやぁ、一時はどうなることかと思いましたが」


   「なんとか普通の会話に戻りましたねぇ……」



   「とはいえ誰だ! 鹿子さん呼んだのは! またBANされたいのか!」



大草原「マイナスとマイナスを掛け合わせるとプラスになる!」


   「典型的なコラボによる化学反応ですわ~!」


ぱるけ「杏さんはなんだかんだで、だいさんじの二本柱」


   「だいさんじの仲間が大好きだって、ぱるけちゃんは知ってるんだ」


   「だから、誰とでも仲良くできるんだよね……」



K 介「美談みたいに言ってますけど、今じゃなくてもいいでしょォッ!」



鹿 子「ところで杏さん?」


   「オム攻め、ライス受けという、固定観念についてどう思います?」


 杏 「あかんよなぁ! 実にけしからんと思うわ!」


   「ライスオムでも! オム飯でも! 飯オムでもええやんけ!」


   「なんなら天津ライスや、オム丼でもかまへんわ!」


鹿 子「さすがは杏さん! 一を語って、十を知る女!」


   「今日はこの店に来られてよかったです……」



   「すみません! ショタVTuberの」


   「合法密室ASMRチェキオプオナシャス!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



誰か鹿子お姉さんを止めてあげて……ッ!(しろめ)

久しぶりに登場したかと思ったら、またしても運営チャンネルをBANの危機にさらす、我らが鹿子お姉さん! はたして、彼女に素敵な男性(ショタ)が現れる日はくるのだろうか! 来た日が、鹿子お姉さんの卒業日だ!


いやぁ、卒業してほしくなかったですけどね。(しょんぼり)

今年は本当に、多くのVTuberが引退していますけれど、会えなくなるのは素直に残念でございます。とはいえ、彼らには彼らの人生もあるわけで、笑って送り出すのが一番大切なんですけどね……。


ということで、割と甲乙つけがたい、接戦を演じるずんだと杏! はたして、この勝負を制するのは誰だ! 気になる方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

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