第629話 関西最強女VTuber その16

【登場人物】

津田杏    だいさんじ一期生 関西最強女VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

志摩ぱるけ  伊勢志摩大好き系VTuber

天城まひる  アオヤン高校の特攻隊長 身体を張るタイプのV

竜崎蝶子   アオヤン高校の純情担当 センシティブ皆無アイドルV

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

御城たてる  だいさんじのお疲れサラリーマン 良心の男性V

大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人


【シチュエーション】

だいさんじの事務所横断企画。

紛れこんだヤンキーゴリラ女VTuberにより地獄と化す。



◇ ◇ ◇ ◇



K 介「それでは無事に順番も決まったことですし」


   「粛々とメイド対決をやってまいりましょうかね!」


大草原「厳正なるくじ引きの結果! 発表する順番は!」


   「1番手! アオヤン高校天城まひるさま!」


   「2番手! DStarsずんださま!」


   「3番手! だいさんじ杏さま!」


   「そして大トリ! 今は無所属の羽曳野あひるさま!」



あひる「今は無所属はやめて!」


   「なんかDStarsから追い出された気分になるから!」



K 介「なに不安になっているんですか!w」


   「大丈夫ですよ! あひる嬢はDStarsの肝心要!」


   「大黒柱じゃないですか!」


あひる「大黒柱なら、こんな番組に騙されて出場しないと思うぐゎぁ」


K 介「諸説あります! まぁ、気にしてもはじまりませんよ!」


   「それでは時間も押していることだし……! さっそくはじめましょう!」


大草原「最初にゲストとしてやってきてくださったのは!」


   「こちらのお方ですわ~!」



たてる「あ~~~~! アキバなんて久しぶりだなぁ~~~~!


   「なんかここら辺に、VTuberのいるメイド喫茶があるって」


   「K介さんと英数さんが言ってたけど……マジなんだろうか?」



   「はぁ……オムライスのためにお昼抜いたから、お腹ペコちゃんだぜ!」



大草原「一番手は御城たてるさんですわ~!」


   「井○頭五郎のマネが、実にお似合いでございましてよ~!」


K 介「僕が紹介した流れにする必要あります?」


   「けど、一番安心・安全なVTuberですよ!」



   「これにまひるさんはどう応えるのか……」



まひる「VTuberがやってるメイド喫茶で~す!」


   「よかったら、スパチャしていってねぇ~!」


たてる「客引きからやるの⁉ その発想はなかったなぁ⁉」


まひる「あ、お兄さん! もしかして、VTuberに興味あります?」


たてる「んん……まぁ、興味あるっていうか、なんていうか?」



まひる「あっ、もしかして! YouTuber過激派の方だったりします?」


   「なにがバ美肉だ! 男らしく顔をさらせ! って、思想をお持ちで?」



たてる「なんだそれ! どんな思想だ! ないよそんなの!」


まひる「よかった~! じゃあ、一緒にメイド喫茶に行けますね!」


たてる「まひるさん、やけにキャッチがうまいな……」


   「あぁ、もう。ほいほいついてきちゃったよ」


   「なるほど、ここが噂のメイド喫茶か――」



   「まるでテーマパークにきたみたいだぜ!」



※ その台詞はゴローちゃんじゃなくて、ひろ○さんです!



まひる「ふっふっふ! かかったなアホが!」


   「ホイホイついて来たのが運の尽きよ!」


たてる「なにっ⁉ まさか――ここはメイド喫茶じゃないのか⁉」


まひる「メイド喫茶には違いない!」


   「違いないが……営業認可を受けていないメイド喫茶だ!」



たてる「K介さん! 勘弁してくださいよ!」


   「そういうお店なら先に言って!」



まひる「さぁ、けっして外で口にしてはいけない」


   「私のご奉仕を受けるがいい……!」


   「まじでやめてね! 摘発されたらヤバいから!」



   「あと、VTuberがやってるのは本当だよ!」



たてる「マジで⁉」


まひる「ほら、それくらいしないとさ」


   「詐欺で騙されて買った配信セットのお金」


   「返せないんですわ……!」



K 介「はぁ~い! そこまで! そこまでぇ~!」


   「いやぁ、実にアオヤン高校らしい」


   「社会の闇を詰め込んだ寸劇でしたね!」



   「これ以上はいけない!」



大草原「まひるさま! ブレーキという言葉をご存じないですのぉ~!」


まひる「仕方ないでしょ! そういう芸風なんだから!」


K 介「それでたてるさん! なんで僕を話に混ぜた!」


   「そこはヤバい店なんだから、走って逃げてくださいよ!」



   「というか、紹介しませんってそんなお店!」



たてる「えぇー? 本当にござるかぁ?www」



K 介「おい! やめろ! 社会的な信用を失うだろ!」


   「僕が行くのは、ちゃんと営業許可をとってるお店です!」


   「健全かどうかについてはノーコメントで!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



初手まひるさん。案の定のヤバいネタをぶっこんでくる。

けれどもそれに怯まずしっかり応えるたてるさん。


安全・安心という通り名は伊達じゃない!

どんな話題にもスッと合わせる知識と会話力!

これがモノホンのVTuberや!


というところで、次は二番手のずんさん。相手をするのはどうやら、だいさんじでもイケメン枠っぽい男性のようですが、はたして――⁉ 気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る