番外編 関西最強女VTuber ~全力で、おいしい、闇~
第611話 関西最強女VTuber その1
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
天城まひる アオヤン高校の特攻隊長 身体を張るタイプのV
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
【シチュエーション】
だいさんじから事務所横断の企画のお誘いを受けるずんだとばにら。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「箱対抗、圧最強VTuber&かわいい系VTuber」
「チキチキタッグトーナメント……?」
Bちゃ「はい」
「例によって例のごとく」
「だいさんじさんから依頼を受けまして」
「箱の中で最強の圧を持ってるVTuberと」
「真逆にかわいい系のVTuberでコンビを組ませ」
「最強のタッグを決めるのはどうかな……という話しになりまして?」
ずんだ「まず、コンセプトがどうかしている」
「そんなの決めていったいどうするのよ」
Bちゃ「まぁ、そういうわけで」
「DStarsからは順当に考えて」
「ずんださんに出てもらうのが妥当かなと」
「そういう話しになったわけなんですね」
ずんだ「わけなんですね、じゃないわよ!」
「なんでそんなのに私が出なくちゃいけないの!」
「私、基本はコラボNGって言ったわよね?」
「最近その辺り、ちょっとガバガバなんじゃない?」
Bちゃ「まぁそれはうちも承知していますけれど」
「やっぱりほら、ずんださんのネームバリューは強いでしょ?」
「おこめちゃんも出たがってましたけど」
「やっぱりDStarsの圧女王はずんださんかな……と」
ずんだ「どっかの陰キャバニーと違って」
「おだてりゃなんでもすると思ったら大間違いよ」
「お断りするわ! 新潟でも、出雲でも、出しておきなさいよ!」
ばにら「あの~? ちょっといいバニですか?」
Bちゃ「はい、なんでしょうかばにらさん?」
ばにら「ばに~らはなんで、ここに呼ばれているんでしょう?」
「出るのはずんさんだけなんですよね?」
Bちゃ「いやいや! ばにらさんも出るんですよ!」
「言いましたよね、箱の圧最強とかわいい系Vの」
「タッグトーナメントだって!」
ばにら「ばに~ら、そんなに圧には自信がないバニですよ(真顔)」
Bちゃ「かわいい系枠! ばにらさんはかわいい系枠ですから!」
「ていうかさきほどまでの話しの流れ、聞いてました?」
「DStarsの圧最強枠は、ずんださんで固定なんですって!」
ずんだ(なんか、よく分からないうちに変なポジションに)
(収まってしまったなぁ……)
(しばらく圧芸は控えるようにしましょう)
ばにら「なんだ、かわいい枠バニか」
「よかった、ずんさんが断ったら」
「ばに~らにお鉢が回ってくるのだとばかり」
Bちゃ「もう! 打ち合わせの段階で、陰キャ爆発させないでくださいよ!」
「ばにらさんの圧なんて、ずんださんがレンガなら豆腐くらいですよ!」
ばにら「どういう例えバニか……」
Bちゃ「ということで、どうでしょうか?」
「ばにらさんとずんださんの二人で」
「圧最強とかわいいを獲っちゃいませんか?」
「ちなみに参加する箱は、だいさんじ、アオヤン」
「あと、個人勢VTuberが何人かですね……」
ずんだ(だいさんじに、そんな圧の強いキャラいたっけ?)
(おそらくアオヤンは、また天城さんが出てくるだろうし)
(個人勢さえ抑えることができたら、なんとかなりそうね)
ばにら(かわいいと言われても、ちょっと困るバニよ)
(とはいえ、美月さんと一緒の大型企画か)
(出てみたい気はするバニなぁ……)
Bちゃ「さぁ、どうします!」
「二人でてっぺん獲りますか? 獲りませんか?」
二 人「うっ、う~~~~~~~~~~ん」
「それじゃ、参加でお願いします……」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
軽い気持ちで大型企画に参加することを決めた、ずんだとばにら。
これが後の事件のはじまりだった――だいさんじに、お頭を越える超絶バキバキ女ヤンキーVTuberがいることを、把握していなかったのがすべての敗因。
はい、ということでね。
彼女が登場です。
最近、ネタの幅を広げるためににじも見だした作者。全力でヤンキーやってる、某VTuber助かる。どうも、破天荒な女の子に、僕は弱いみたいですね。ということで、いつになく地獄の臭いがするこの企画、その行き着く先が気になる方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m
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