第602話 高円寺ラムは悪くない その3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

高円寺ラム  DStars4期生 パリピストリート系V


【シチュエーション】

歌唱レッスン前。

楽屋待ちで不穏な二人(いく&ラム)を見たばにら……。



◇ ◇ ◇ ◇



ラ ム「だめだめ! なっちゃいないよ!」


   「そんなんで陽キャになったつもりか!」


   「おととい出直してきやがれぇ!(↑)」


い く「出直す気力もありません……」


   「もう、お家帰る……」


   「やっぱり、おでかけはいくにはまだはやかった……」



ラ ム「わぁ! 待って待って!」


   「ちゃんと何がダメなのか! 教えるから!」


   「解説するから! ちょっと待ってぇ!」



い く「うぅっ……」


   「後輩にキャラのダメだしをされる……」


   「もう、なんていうか、む~りぃ~……」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「いくたん! 分かるバニよ!」


   「後輩にダメだしされるの、きっついバニよね!」


   「ばに~らはまだ、一番後輩ですけれども!」


たると「あははは……」


   「たしかに、後輩にダメだしされると」


   「ちょっとメンタルに響いちゃうよね」


ばにら「しかし、本当に的確にダメだしできるバニかね?」


   「ラムちゃん、そんな頼りになるキャラバニですかね?」


たると「ここは素直にお手並み拝見といこう……!」



◇ ◇ ◇ ◇



ラ ム「まず! いくパイは勘違いしてます!」


   「それは陽キャじゃありません!」


   「陽キャはそんなノリで話しかけません!」



   「陽キャの振りした陰キャです! さっきのは!」



い く「…………ハッ!」


   「つまりあてぃしぃってコト!」



ラ ム「そうです! いくパイです!」


   「陽キャのフリする陰キャなので!」


   「さっきのは限りなく、いくパイです!」


   「むしろいくパイ100%まである!」


い く「100%⁉ オレンジジュースじゃん⁉」


ラ ム「いいですか、いくパイ」


   「こういうとき、真の陽キャがどういう」


   「リアクションをとるのか……」



   「お手本を見せるので! 目をかっぽじって見てくだせえ!」



い く「……お、おう!(混乱気味)」



ラ ム「わぁーっ! いくパイ、こんにちわー!」


   「ぎゅっ♥♥♥(抱きつく)」


い く「…………はひ⁉」



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「なっ……! アメリカンスタイルだと……!」


たると「多くの男子高校生と、陰キャを打ちのめす!」


   「アメリカンスタイルの挨拶だと……!」



二 人「高円寺ラム!!!!」


   「こいつ、できるぞ……!!!!」



◇ ◇ ◇ ◇



い く「ちょっ! ラムちゃん! 急に抱きつかないで!」


   「び、びび、びっくりするじゃない!」


ラ ム「耐えるんだいくパイ!」


   「ハグはアメリカでは一般的な挨拶!」


   「そう、陽キャとはすなわち……アメリカンスタイル!」


   「あの社交性こそが、陽キャなんだよ!」


い く「絶対違う! 絶対違うって、ラムちゃん!」


ラ ム「ほらほら、もっとくっついて」


   「いくパイのいくペイ、もっと触らせて……ぐへへへ」


い く「ちょっと、どこ触ってるの!」


   「やめてってラムちゃん! そこは……!」



   「あぁん♥♥♥」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



待ってください!

センシティブキャラは委員長とちまきだけじゃないの!

こんなぺえパリピ、想定していなかったんだが!


書いてみてびっくり、とんでもないキャラに仕上がりつつあるラムちゃん。

肉食獣に食われるキャラかと思いきや、番外編初登場でこの大暴れ。

いったいどうしてこうなったのか……。


え、元ネタの研究はちゃんとしたのかって?

まぁ、その、コラボとかで一応。

あと、ショート動画とかを少々。


忙しい(本業&ノベライズ)から、仕方なかったんや!

作者は悪くないよねぇ~~~~?(悪い)


次回! 解像度の低いラムちゃんが、どんどんやらかす! いくパイにやらかす! 壮絶なセクハラ展開――と、思いきや! 四期生のメンツがここに合流します! 誰が来るのか、気になる方は――ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いします! m(__)m

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