第566話 またなにも知らされていないあひる その6
【登場人物】
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
丹後ひじり DStars2期生 幼女鬼娘
太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber
赤坂ここあ DStars2期生 魔界の中学校家庭科教師
【シチュエーション】
あひるちゃんドッキリ配信。(運営)
◇ ◇ ◇ ◇
二 人「だっはっはっはっはwww」
ばにら「聞いて! ひじり先輩、ちゃんと話を聞いて!」
りんご「ここで『我が輩、なんも聞いとらんかった』は完璧だよ!」
「いやぁ~! 久しぶりにいいあひ虐を見ました!」
「大満足です!!!!(むふー)」
ばにら「ひじり先輩もフリーダムバニなぁ」
「ここであひる先輩にぶっ込めるのが」
「本当につよいバニよ」
りんご「二期生の自由さは本当に強みだよね」
「きっちり守るところは守るけれど」
「守った範囲で自由にやっちゃう」
「ある意味、一番バランスがいいかもしれないね」
ばにら「まぁ、一番自由なのがあひる先輩バニなんですけどねw」
りんご「それは間違いないね」
「さてさて、これで二期生の追求が終わるのか」
「まぁ、彼らが仕掛け人なんだから……」
二 人「というところで……VTRどうぞ!」
◇ ◇ ◇ ◇
ナ レ「なんやかんやで、ソロライブを誤魔化せたあひるちゃん」
「しかし、そのまま二期生に部屋に居座られるのだった……」
ゆかり「いやしかしさぁ~?」
「うちの事務所も大きくなったよねぇ~?」
「私らがデビューした時なんか……」
『VTuber? なにそれ?』
「みたいな空気だったのに」
「今じゃすっかり市民権を得ちゃって……みたいな?」
ここあ「そうよねぇ」
「正直、みんなには悪いけれど」
「次の就職先をガチィ(強調)で探してたからね?」
「VTuberなんてつなぎのつもりだったのに」
「こんなことになるだなんて……」
い く「あてぃしはずっとやるつもりだったよ」
「ていうか、これくらいしかできないし」
「ゲームしてお金もらえるんだもの」
「がんばるしかないじゃん!」
ひじり「我が輩も~!」
あひる「ひぇ……」
「みんないろいろ考えてるぐゎぁな」
い く「そういや、あひるちゃんは」
「なんでVTuberになろうとしたの?」
ここあ「あひるはやっぱりアレよね?」
「ダンスがガチィ(強調)でやりたかったのよね?」
ゆかり「いやいやいやいや、みんななに言ってんの?」
「あひるちゃんにそんな頭あるわけないじゃん」
「見てよ、この見事な間抜け面www」
「なんも考えてませんって、顔でしょwww」
あひる「おう、こらゆかり! お前、喧嘩売ってんのか!」
「あひるだってな、それなりに考えて……」
ひじり「お? ちゃんと考えてVTuberになったのか?」
ここあ「あひるの熱いとこ聞いてみたい!」
ゆかり「だからwwwないってばwwwもぉwww」
い く「あひるちゃんがなんでVTuberになったのか」
「あてぃしも気になるかも……」
ナ レ「面倒くさい流れになってしまいましたね」
「もちろん、さりげなく二期生が話題を誘導しています」
「この流れで、ダンスや歌とか言っちゃうと」
「そのまままた、ソロライブの話に突入です……!」
「さぁ、どう答える! 羽曳野あひる!」
あひる「まぁ、その、なんていうかさ」
「みんなと比べると、あひるがVになった理由なんて」
「たいしたことないと思うんだけれどさ……」
「家が……地震で倒壊しちゃってさ」
二期生(しまったぁ~!)
(突いちゃいけない、あひるの真面目なところを突いちゃった~!)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
なんであひるちゃんVTuberやってるの問題。
その答えは……抜き差しならない理由のため。
割と逼迫した事情でVになったって人、ちらほら聞きますよね。まぁ、そういうご時世だったから仕方ない部分もあるというか。結果としてこういう大きなウェーブを生み出したのだから、いいのかなぁとか思ったりもします。
ハメるつもりが逆に返り討ちにあう二期生。あひるの激重エピソードが、自由な彼女たちを襲う。思った以上にハードなあひるの半生が気になる方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます