第549話 がんばれ宇宙廃品回収会社 その5

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫


【シチュエーション】

宇宙を巡って廃品を回収するゲームをやることにした四人。

ばにら社長の○体回収される。



◇ ◇ ◇ ◇



い く「宇宙では人の命って」


   「こんなにも軽いモノなんだね……(ため息)」


たると「いくちゃん、落ち込むのはよそう」


   「宇宙の闇に飲み込まれたらダメ!」


   「前向きに光だけを見てやっていくさぁ!」


ずんだ「うんうん! その意気だでな! 二人とも!」


   「さあ、それじゃあさっそく」


   「廃墟を潜っていくでなぁ……!」


二 人「……ごくり!」



―――――――

コメント

―――――――


:ようやく廃墟に到着した件について


:もう昼じゃんよw


:ダンジョンの中身によっては、成果ゼロも普通にあるぞ?


:なんの成果も得られませんでしたw


:冗談抜きでな


:社長の○体を回収して終わりか……


:まぁ、まだ序盤だからノルマもきつくないし


:だいじょうぶだいじょうぶ! まだ挽回できる!


:頑張れずんだ! たるとちゃん! いくたん!


―――――――



たると「そういえば」


   「探索する廃墟の中身って」


   「ランダム生成なんだっけ?」


ずんだ「そうだでな」


   「毎回、入り口だけが同じで」


   「あとはランダムに生成されるんよ」



   「部屋の数もバラバラだし」


   「落ちてるアイテムもバラバラ」


   「モンスターもバラバラだから」


   「毎回違う展開が楽しめるんだでな」



い く「あてぃし、そういうゲーム好き!」


   「毎回、微妙にダンジョンが変わったりするの」


   「テンション上がるよね!」


たると「不○議○ダンジョンみたいだよね」


   「なのに、敵からは逃げるしかないのか……」


ずんだ「お金が貯まって」


   「武器が買えるようになったら」


   「モンスターとも戦えるように」


   「なるらしいけれどね」



   「けど、ずんだたちは廃品回収会社さんだから」


   「モンスター倒してどうすんだ」


   「って、話よ!」



たると「そうだよね……うん!」


   「大人しく廃品を回収しよう!」


い く「よし! やる気出てきた!」


   「ずんだちゃん、たるとちゃん!」


   「頑張ろうね!」



―――――――

コメント

―――――――


:陰キャのいくたんにスイッチが入った件についてw


:陰キャスイッチ入りましたw


:↑なんだよ陰キャスイッチって


:↑知らんのか? 陰キャが空回りするスイッチだぞ?


:↑陰キャはだいたい持ってる


:↑そして恥をかく


:それを知っているということはお前ら


:陽キャスイッチではないのがミソ


:陰キャは、やる気になっても、陰キャなんよ


:お前ら、いくたんを応援したいのか、けなしたいのかw


:とりあえず、このヤル気が無駄にならないといいなぁ


:この時はまだ、気づかなかったのです


:このいくたんの陰キャスイッチが


:あんな惨劇を産むことになるとは


:↑お前らwww


:↑仲良く不穏な文を投下するなwww


:↑匿名掲示板かwww


―――――――



たると「新社長! たいへんです!」


   「どの道も行き止まりになっていて」


   「先に進むことができません!」


い く「本当だ」


   「すぐに壁になってるのと」


   「大きな穴が空いてるのとで」


   「ぜんぜんどこにも行けないや」



   「え? これ、詰んだ?」



ずんだ「ちっちっち!」


   「みんな、観察眼がなってないでな!」



   「ほら大きな穴が空いている部屋」


   「穴の向こうを、よく見てみるでな……!」



【穴の向こうに、突き出した足場】



たると「あれ! もしかして、あそこから」


   「向こうの部屋に渡れるんですか⁉」


ずんだ「そういうことよ」


   「さぁ、社員たちよ!」


   「頑張ってジャンプして」


   「隣の部屋に移動するのだ!」



   「ずんだは怖いから、ここで見てるね」



二 人「ちょっと(怒)」


ずんだ「冗談! 冗談だってば!」


   「そんな、怒んないでよ!」


   「ごめんね、ごめんねぇ~!」



―――――――

コメント

―――――――


:ほほえま


:もうずんさんったら、こんな時もお茶目なんだから


:いや、たるとたちが了承したら、普通に行かせてた


:ばにらとの二人プレイの実況から明らかなんよ


:ずんさん、自分からは突っ込まないよね


:↑あ(察し)


:怖がりイッヌは、ここでも健在ってことか


:とんでもないのが社長に就任しちまったなぁ


―――――――



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



社員に鉄骨渡りをしれっとさせようとするずんだ社長。

そう、もはやおなじみとなりましたが、ずんさんはホラーが苦手。

こういう探索系ゲームでも、怖い空気がしてきたら即ダメなのです。


ばにらの二人プレイで、どれだけ鼓膜を破壊したことか……!

本文中では書いておりませんがお察しいただけると幸いです!


次回、アイキャンフライ、ユーキャンフライ! 川崎ばにらカンパニー社員たちが、大穴を飛び越える! はたして彼女たちは、落ちたら即死のブラックホールを、無事に飛び越えることができるのか! 飛び越えられなかったらそれはそれで美味しいぞ……というところで、次回が気になる方はぜひぜひ、評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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