第528話 バニーマスター・先行プレイ配信 ラスト

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人

低気圧ともこ 企業勢VTuber(美少女ゲー系) 低気圧よわよわV


【シチュエーション】

 ずんだ、キャバクラゲー大会に出場する。



◇ ◇ ◇ ◇



ばにら(……いやぁ、久しぶりにやっちゃったバニよ)


   (これはもしかしなくても、Bちゃんに怒られるバニなぁ)



   (けど、ゲームが面白かったんだから、仕方が無いよね……!)



ともこ「ばにらさん、おつかれさまでした……(テンション:低)」


ばにら「あっ! ともこさん!」


   「おつかれさまでしたバニ!」


   「プレイ中は、いろいろとアシストありがとうございました!」


   「助かったバニですよ……!」


ともこ「いえいえ、そんな」


   「むしろばにらさんのチャンネルに、私の汚れた声を乗せてしまって」


   「全世界のカメコ(ばにらのリスナー)に申し訳ない……!」


ばにら「そうバニか?」


   「ばに~らは、ともこちゃんの声、きゃわいくていいなって思うバニよ」


   「声の幅も、低いのから高いのまで自在に出せて」


   「なんだか声優さんみたいバニ!」



ともこ「…………」


   「ふへへへ、本当ですかぁ~?(てれてれ)」


ばにら「おっ? 照れてるバニ? 照れちゃってるバニ?」


   「ともこさんもそういう表情するバニですなぁ~?」


ともこ「か、勘違いしないでよね!(唐突なツンデレ)」


   「べ、別に、アンタに褒められても、嬉しくなんてないんだから!」


ばにら「ツンデレバニ! ツンデレバニよ!」


   「ばに~らたちの青春! ツンデレヒロインバニ!」


   「ハル○とかシャ○とか! 懐かしいバニなぁ!」


ともこ「あ、ばにらさん、ちゃんと分かる人なんですね」


   「VTuberって、普通に一般人の方もやられてるので」


   「こういうオタネタ通じるかわかんなくて……」


ばにら「わかるわかる! 大好物バニよ!」


   「ともこちゃん、やっぱり面白いバニな!」


   「よかったら、またばに~らとコラボしましょうバニ!」


ともこ「…………」



   「いや、私、アダルト路線のVTuberなので」


   「ゆきちさんと同じ路線なんで、ばにらさんとは絡めないっすわ」



ばにら「あ、そっか……!」



ともこ「けど……!!!!」


   「VTuberの王にそう言ってもらえて、超絶ハッピー!」


   「テンション上がってきたぜぇっ!!!!(テンション:高)」



ばにら「あっはっはっはっはwww」


   「そのテンション急上昇も面白いバニよwww」


   「ほんと、今日は絡んでくれて、ありがとバニな!」



ともこ「こちらこそバニ! サンキューバニ! ありがとバニ!」


ばにら「だから、なんで同じ意味なのに二回言うバニかw」


ともこ「もしも、ともこが転生した時は」


   「その時はよろしくお願いバニ!w」


◇ ◇ ◇ ◇


ずんだ「…………やってしまった」


   「ゲームにのめり込みすぎて、青葉ずんだのキャラを疎かにしてしまった」


   「いったい、何年VTuberやってるのよ、私……!(くっ○せ)」


大草原「ずんださま~! 配信おつかれさまでしたわ~!」


   「あら? なにかご加減が優れませんですの?」


ずんだ「あ、いえ、ちょっと配信の反省を」


   「というか、すごいですねシャロンさん?」


   「貴女、ただのマネージャーさんなんですよね?」



大草原「そうですがなにか? なにか?(圧)」



ずんだ(圧のかけ方からして、配信者のそれなのよね)


   (初配信にもかかわらず、空気に飲まれることもないし)


   (しゃべりも終始安定していた)


   (なにより、臆せず先輩配信者にツッコめるこの胆力)



   (もしもこの娘が、だいさんじのVTuberになったら)


   (この界隈の勢力図が一気に書き換わるかもしれないわね……)



大草原「ちょっと! いきなりだんまりはやめてくださいまし!」


   「私も心配になっちゃいますわ!」


   「こんなノリと喋りでございますけれど、ノミの心臓でございましてよ!」


   「胃は健康! ポリープの一つもございませんでしてよ!」



   「胃カメラの写真、ご覧になりまして~~~~!」



ずんだ「いや、見ないわよそんなの」


   「何を考えて、胃カメラの写真なんて持ち歩いてるのよ」


   「そんなの見せる機会なんてないでしょ……」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



テンション乱高下ガールと胃カメラ写真常備娘。

この二人が後に、一方はグループのバイプレイヤーとしてひっそりと、もう一方はだいさんじの超大型新人としてゴージャスに、VTuberとしてデビューすることになろうとは……今はまだ、誰も知らないのであった。


ということで、今後の期待が膨らむゲーム配信回でした。

ぶっちゃけ、彼女たちが活躍するまで、この小説を続けられるのかな……!

(お仕事でマジで更新時間がとれない……)


やっぱりVモノはこうやって、どんどん新キャラを出していったり、いろんなキャラにフォーカスを当てられるのが強みですね。この娘たちを、はやく自在に動かせるよう、もうちょっと頑張ってみようと思います。というわけで、筆者を応援していただける方は――なにとぞ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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