第503話 あの日あの時あの配信で その6

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber


【シチュエーション】

 ばにらの金盾凸待ちを振り返る(弄る)ネタ企画にて。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「と、とりあえず……」


   「来てくれてありがとうバニな、いく先輩」


   「ばに~ら、誰も来てくれなくて困ってたバニよ」


い く「うん、そうだよね、空気で分かったよ」


   「やっちゃったな、ばにらちゃんって……」



   「もう、共感性羞恥がヤバくてw」



ばにら「それを言ったら、前にいく先輩がやってた凸待ちも」


   「ばに~ら、すごい気まずい気分で見てたバニですよ」


い く「えっ? ばにらちゃん、凸待ち見てくれててたの?」



   「もしかして……あてぃしのこと、好きすぎ?」



ばにら「いや、好きだったら凸してるバニなんですよ」



い く「…………」


   「……ディロン♪(ディスコの通話終了音の声まね)」



ばにら「あっ! 通話切りやがったバニよ!」


   「ちょっと! もうちょっと喋っていってくださいバニよ!」


   「せっかく来てくれたのに! そりゃないバニよ!」


い く「……ピポン♪(ディスコの通話開始音の声まね)」


ばにら「あっ! 帰ってきた!」


   「帰ってきてくれたバニ!」


   「お帰り、いく先輩……!」


い く「……ディロン♪」


   「……ピポン♪」


   「……ディロン♪」


   「ピポン♪ ディロン♪ ピポン♪ ディロン♪」


   「ピポディロピポディロピポディロピポディロピポディロ♪」



ばにら「ちょっと! そういういたずらやめてくださいよ!」


   「出るならちゃんと出てくださいって!」



◇ ◇ ◇ ◇



Bちゃ「いやぁ~~~~w」


   「いくさん、完全にばにらさんをおちょくってますね」


   「言うて彼女も先輩ですからねぇw」


い ま「いくちゃんは、DStarsでも古参だし」


   「ばにらちゃんが出てくる前は、すずちゃんに迫る勢いだったから」


   「もうちょっと堂々としてもいいと思うんだよねw」



―――――――

補足 DStars登録者数トップの変遷

―――――――


DStars発足(1期生の発表)からの推移は以下の通り。


生駒すず(50万人)

渋谷いく(70万人)

青葉ずんだ(80万人)

川崎ばにら(100万人)


陰キャ陰キャとさんざん弄られているが、いくちゃんも実は人気VTuber。

陰キャアイドルVTuberとして、世間の認知度は意外に高い。

ただし、ばにらが言った通り、陽キャの皮を被ることができないので、被れる二人に追い抜かされてしまった、悲しき陰キャ先輩なのだ……!


―――――――



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



実は陰の実力者だった渋谷いくたん!

陰キャなのになぜトップになってしまったのか!

ばにらもそうだが、もっとトップに相応しい奴がいたんじゃないのか……!


そして、いざ出てきてみればしょーもないおちょくりを繰り返す!

だがそういう所がかわいい! これが王座の逆凸対応!


陽キャの皮を被れない陰キャとばにらは言ったが、後輩弄りのテクニックに関しては確実にいくちゃんの方が上なのだった……。


さて、いくちゃんと言えば、某津軽○○○氏と抜き差しならない関係でございますが……最近仲のいいばにらちゃんのことをどう思っているのか。次回、あの泥棒猫をめぐって、しょーもない争いが繰り広げられたり、繰り広げられなかったり。なんにしても、いくもばにらも頑張れという方は、ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたします!m(__)m

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