第494話 水星のように母、再び その11

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

 川崎ばにらエイプリルフール企画に挑戦中。


◇ ◇ ◇ ◇


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補足 聖十字護竜騎士団

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数多のネットゲーム横断して活動するゲーマー集団。

その異名と伝説はネットで広く知られ、たいがいのオンラインゲームで、彼らの仕業といわれる伝説的なエピソードがある。


構成員の規模やメンバーについては不明。

どのように連絡を取り合っているのかも不明。

なにもかも謎に包まれた組織だが、【精鋭十二竜将】と呼ばれるメンバーがおり、有事の際には必ずかけつけるという。


なお、最近はFPSの方が人気があるため、若い子は知らない。

古のインターネッツの民御用達の話題である。


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コメント欄

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:証拠がないんじゃ、ちょっと信じられないよな?


:けど、このネタを引っ張り出してきただけで、撮れ高はバッチリよ


:嘘でも本当でもおいしいおいしい


【スパチャ 5万円: そんな、まさかばにらのお義母さまが、副団長だっただなんて……!】


:お、満額スパチャw


:誰だよ……って! えるふちゃん⁉


:おいおいおい! どういうことだ!


:まさか……!


【スパチャ 5万円(別垢):ご無沙汰しております副団長。聖十字護竜騎士団は精鋭十二竜将の第五席、新緑のミリオラーゼこと……五十鈴えるふです!】


:えるふちゃんが十二竜将だったw


:こんなことありゅw


:これもエイプリルフールネタでつか?


:同期がマッマの部下とか、面白すぎるだろw


―――――――



ばにら「えるふ⁉」


   「え⁉ ママとえるふって知り合いなの⁉」


   「ていうかなに、新緑のミリオラーゼって⁉」



ばに母「そうでしたか」


   「十二竜将の中で、最も思慮深いミリオラーゼが」


   「まさか私の娘の同期だったとは」



   「これほど心強いことはありません」


   「これからもよろしく頼みますよ(真剣)」



ばにら「なんかガチっぽいんだけれど⁉」


   「本当なのこれ⁉ エイプリルフールじゃなくて⁉」



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コメント欄

―――――――


:ゲーマーのえるふちゃんなら、ワンちゃんありそうで怖い


:え、マジぃ⁉(ここあ先生のものまね)


:えるふちゃんはこういうことで嘘は吐かない


:おいおいおい! DStarsはじまったな!


【スパチャ 5百円: そんな! たしかに上手いと思っていたけれど! FFはプレイするのはじめてって、言ってたじゃないかえるふぅ~!】


:↑すずちゃんw


:↑なにも知らされていなかったヒカセンパイセン


:↑生駒にしては珍しい


【スパチャ 5万円: 副団長! ばにらちゃんの、お母さまだったんですか! 知らずにご挨拶が遅れてしまいました! 申し訳ございません!】


:↑また満額スパチャがw


:↑って、おいおい


:↑これは予想外の所から


【スパチャ 5万円(別垢): 丹後ひじりこと、精鋭十二竜将第二席――照星のストラスです! 最近ご一緒できなくてすみません!】


:おw嬢w


:DStars率高すぎない?


:しかも席次高ぇなw


:まぁ、お嬢がこの席次っていうのは、なんか納得感があるw


―――――――



ばにら「嘘バニでしょ⁉」


   「ひじり先輩まで知り合いなの⁉」


   「なんなの【聖十字護竜騎士団】って!」



   「名前だけなら【ピー音】で恥ずかしいんだけど!」



―――――――

コメント欄

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:なぜここでピー音かけるw


:ずんさん、そこはかける所じゃないんよw


:けど、気持ちはなんとなく分かるw


:親の悪口は言うもんじゃないでなw


【スパチャ 5万円: みなさんが名乗ったなら、私も名乗らないわけにはいかないですね】


:↑嘘だろ!


:↑まだいるのかよ!


:↑しかもこのアカウントって!


【スパチャ 5万円(別垢): 精鋭十二竜将末席――踊り子のリリスこと、DStars事務所社長です! すみません、娘さんとは知りませんでした!】


:ふぁーーーーーーッwww


:シャッチョやんけwww


:なにやってんの社長www


:社長なのに一番席次低いってwww


:おい社長w ちょっと課金してこいやw


:↑バカ、精鋭十二竜将の末席ってだけですごいんだぞ


:↑消されるぞおまえ


:↑実際、ネットだけじゃなくリアルでも権力あるってことだし


:↑おいおい、はじまったな【聖十字護竜騎士団】w


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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



そして次々に明らかになる、母の部下たち……!

同僚・あんまり絡まない先輩・事務所の社長……!

人選がきまずすぎる……!(胃が痛いのよ)


まぁ、インターネッツは広くて狭いですから。

隣のクラス1の美少女が、ネトゲの嫁で猫耳でエッチとかですから。

そういうこともあるでしょう……!


いや、あってたまるか! 死ぬわこんなんリアルであったら!


嘘じゃなくて真実で死にそうになるばにら。そんな彼女を、最後に母の衝撃の言葉が襲う。そう、この小説のもう一つのパロ元は水星の魔女。「お母さん、エアリア○はガンダムじゃないよね」(※間違ってたので直しましたw)が、いったいどうパロられるのか――気になる方は、応援・評価・フォローなどよろしくお願いします! m(__)m

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