徒然なるままに怒りを
さんせっとぼーい
怒る私
私は怒っている。
何に対してかなどはどうだって良い。
例えば、学校で将来のことについての授業をする教師。彼らは大きな夢を持つべきだと例外なく言う。
そんなことを生徒に対して澄んだ目で語る。
公務員が調子に乗るな。公僕だろう。お前らは。
このことに対して怒っているひねた自分に対して怒っている。
いつから語られる夢を澄んだ目で受け取れなくなったのだろうか。
私は母子家庭に生まれたが、母方の祖父母と同居していたため、特に皆さんが想像するような哀しい体験談などはない。むしろ大きく、受け止めきれないような愛を捧げられて生きてきた。
しかし母子家庭。そのため母は毎日昼夜問わず、遅くまで居酒屋のバイトという形で長い間働いていた。さらに祖父母も日中は働いてる。そのために保育園で過ごすことになった。そして齢3歳にして、
子供達の社会という残酷な競争社会に踏み出すことになった。
子供達は残酷なものとはよく言われるものだが、まさにその通り。少し成熟してくると空気を読んだり、他人への配慮というものを学ぶ者が大半だが、そんなことを考える成熟した3歳児という者は、私の知る限りはいない。変わっているものには、大勢での制裁を、劣っているものに対しては罵声を浴びせるのが子供というものだ。無垢でもなければ無辜でもない。
そんな社会で、できないことだらけだった私の扱いなど想像の通りだろう。運動神経が悪いためいつも誰かに鬼ごっこの鬼を押し付けられ、1人だけ折り紙が折れないため保育士に嫌な顔をされ、与えられたご飯は食べきれないから引き取りに来た母に謝らせ、そんな恥のある3歳児生活を送っていたわけだ。今の私それにあなた達が見れば可愛いものかもしれない。しかし3歳。そんな些事でも大きく心は傷つく。絶望に浸る。悪い夢を見る。
だから私は対応策を考えた。
徒然なるままに怒りを さんせっとぼーい @sunset_boy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。徒然なるままに怒りをの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
芳香剤が呼んでいる/縮図 岬
★9 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます