第9章サイドストーリー2 染毒隊再結成

 月季は、カフェでかつての染毒隊の仲間と待ち合わせをしていた。

 

 月季の仲間は2人いる。1人の名前は夜見桜やみさくら。もう1人は仙掌咲本せんしょうさぼん


 桜と咲本は、月季と共に染毒隊を裏切り、流れ星に着いた。


 桜は男性で、背が高く、着物を着ている。咲本は少女で、背が低く、格好と合わせて女の子にしか見えない。2人とも耳にデバイスを付けている。


 月季は心が清らかだと証明し、染毒隊に復帰した。桜達に意志を問うと、桜達も復帰するつもりだ。

 証明する方法を探すため、月季達はカフェを出る。



 

 カフェを出ると、豆の魔機使いが立っていた。


 豆の魔機使いは、桜達も流れ星の復活を手伝うよう誘う。しかし桜達は拒否する。

 

 豆の魔機使いは、王の剣を手に入れようとしている。今、王の剣を持っているのは染毒隊。月季は染毒隊であり、そしてこれ以上隊員が増えないよう、月季達を倒そうとする。


 豆の魔機使いは、魔機を振りかざす。桜と咲本は、急いで魔機を具現化する。桜の魔機は桜をモチーフとした扇で、咲本の魔機はサボテンをモチーフにした手甲だ。そして、豆の魔機使いの魔機を受け止める。


 豆の魔機使いは下がる。そして階路を作り、階路の上に立つ。階路の上から、豆型爆弾を落とす。


 桜は豆型爆弾を浮かせる。そして、散る桜のエフェクトと共に、豆型爆弾を豆の魔機使いへと飛ばす。咲本は丸いサボテンを召喚し、転がす。サボテンは階路を上り、豆の魔機使いに当たる。


 勝てないと悟った豆の魔機使いは、階路を千達と反対方向へ向ける。そして豆の魔機使いは去っていく。

 

 

 

 月季は、桜が裏切った理由を聞く。桜は説明するために、月季達を公園へと連れて来た。公園は色とりどりの花が一面に咲いている。


 月季と咲本は、見とれる。


 桜は流れ星で得たお金は、公園の管理費に回していた。


 月季は王の剣の話題を出す。王の剣は暗魔を使って、土地を汚染していた。


 桜によれば、公園もその被害を受けた。しかし植え直したのとキャンバスの力で、今は戻りつつある。


 桜がこの公園にこだわるのは、芽園のため。芽園はこの公園を気に入っていた。


 ちなみに芽園とは、月季の姉で、染毒隊隊長である。


 月季はこれなら大丈夫と確信する。


 次は咲本の番といった所で、月季達は咲本の事を思い出す。咲本の姿が見当たらず、月季達は咲本を探す。


 


 月季は、咲本を見つける。しかし咲本は、建物の陰で電話している。その口調は、いつもの子供っぽいのとは違う。


 月季は、咲本は子供ではなかったのかと尋ねる。

 

 咲本は答える。咲本はマギアに改造されて、見た目が幼い女の子になった。


 咲本が幼い女の子になったのは、芽園の娘になりたいから。芽園の娘になって、世話を焼かれたいから。

 それを聞いて、月季は引く。

 

 月季は咲本が電話していた事を思い出し、電話の相手について聞く。

 咲本はマギアと電話していた。


 実は咲本はマギアのスパイ。咲本はマギアに流れ星の技術と得た給料を流していた。

 階路も二重属性も、その内マギアでできるようになると。


 月季は証明の事を心配するが、咲本には策がある。

 咲本が月季に口止めした後、桜が来た。


 桜も咲本も、芽園の事を思っていた。染毒隊は、芽園の力になりたいという人でできている。

 月季は安心する。


 桜は、流れ星は反社とつながっていると話す。咲本は月季に、それを裏付ける資料を送る。


 反社は力こそが全てだと思っている。強い者が正義な流れ星と相性がいいのだろうと桜は考える。


 すると街に暴徒達が現れたと連絡が入る。月季達は、街へ向かう。




 街に駆けつけた月季達は、暴徒達が街の建物を破壊しているのを見る。暴徒達は、派手な格好をしている。中にはタトゥーが入っている人もいる。


 暴徒達の中からボスが現れる。ボスも派手な格好をしていて、サングラスをかけている。


 ボスは王の剣を要求する。月季達は断る。

 すると暴徒達は月季達に向かってくる。


 月季達は暴徒を傷つけないように、けれど自分も怪我しないように立ち回る。桜は積もった花びらに、咲本は大きなサボテンに暴徒の体を埋め、動けなくする。


 下っ端の様子を見て、ボスがコードの魔機を具現化する。コードの魔機は、コードをモチーフとした剣だ。

 

 コードの魔機使いが剣を振りかざすと、強い電撃が走る。過負荷との二重属性なのだ。


 コードの魔機使いは剣を振り、コードを数本召喚する。コードの先にはプラグがあり、電気を帯びている。


 コードの魔機使いはコードらを月季達に向かわせる。月季達は受け止めるも、吹っ飛ばされてしまう。


 コードの魔機使いはコードの階路を作り出し、その上に乗る。そして、地面にいる月季達に向けて雷を落とす。月季達はよける。


 桜は桜の花びらを飛ばし、咲本はサボテンを転がすも、コードの魔機使いにかき消されてしまう。


 月季は呼薪こまきの栞を2枚使って、蝶の魔機と蜂の魔機を具現化する。そして桜に蝶の魔機を、咲本に蜂の魔機を投げる。


 蝶と蜂の魔機は、クイーンという暗魔が使っていた魔機だ。


 桜と咲本は、魔機を装備する。すると桜には蝶のはねが、咲本には蜂の翅が生える。


 桜達は飛び、階路の上に立つコードの魔機使いの元へ向かう。そして、桜達はコードの魔機使いを斬る。


 コードの魔機使いは吹っ飛ばされ、地面に落ちる。そして、月季が魔機の石を破壊する。

 コードの魔機使いは人間に戻り、階路も消える。


 元コードの魔機使いは檻紙を投げる。檻紙は地面に当たり、檻紙の中からカブトムシの暗魔が現れる。カブトムシの暗魔は、人よりも大きいカブトムシの見た目をしており、飛んでいる。


 月季達はカブトムシの暗魔と戦うも、カブトムシの暗魔のツノに薙ぎ払われ、苦戦を強いられる。


 そこに、芽園がやって来た。

 

 芽園は元隊員かおりに思いをはせながら、ラベンダーの魔機を具現化する。ラベンダーの魔機は、ラベンダーをモチーフにしたメイスだ。


 芽園は、ラベンダーの魔機で香りを放つ。香りに囲まれたカブトムシの暗魔は地面に落ちる。

 芽園と月季達は一斉に攻撃し、カブトムシの暗魔を倒す。




 捕らえた暴徒達、そしてボスは警察に引き渡された。

 騒動は一通り終わり、月季達は芽園の元に集まる。


 芽園は、桜達の証明を見る。


 桜は、芽園を公園へと連れてくる。月季達もついて行く。

 桜は公園について話し、裏切った事を謝る。


 芽園は公園を見渡す。そして元通りになっている事を喜ぶ。


 桜は芽園に向けて膝まづく。そして芽園を口説くが、芽園は受け流す。


 次は咲本の番。咲本は芽園に、ハスの魔機を渡す。ハスの魔機は、ハスをモチーフとした爪だ。

 ハスの魔機は、二重属性である。


 芽園はハスの魔機を装備して、振りかざす。すると水しぶきが高く上がる。


 芽園はマギアの人間。なのでマギアの魔機が強くなり、任務を十分に遂行できるようになる事を喜ぶ。


 咲本は芽園に抱きつき、娘にする事を要求する。しかし芽園は軽くあしらい、咲本を引き剥がす。


 芽園は桜達を染毒隊に復帰させる事を決定する。月季、桜、咲本は喜ぶ。


 月季は思う。元隊員のかおりは暗魔になってしまった。しかし他の染毒隊員は全て揃った。


 染毒隊は、染毒市の復興と、衛星隊の壊滅に取り組む決意をした。

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