第7章サイドストーリー 黒烏隊の独立
千は色鳥市の白鳥隊本部にやって来る。
白鳥隊本部には真言の他に、玄がいる。
玄は黒烏隊を辞めた訳ではないが、真言に会いに来ているという。
玄は悩みを打ち明ける。
玄は黒烏隊の任務について疑問がある。黒烏隊の任務は、本当に人々の為になっているのか。そして、真言からマギアがした様々な悪事を教えてもらった。
なので玄はマギアに不信感があるという。
千は問う。玄はそもそも、何故黒烏隊に入り、隊長になったのか。
玄の家系は忍者の家系。なので玄は、忍者としての能力が活かせる、黒烏隊に入った。
玄は忍者と言っても、漫画のような術は使えない。身体能力が高いくらいだという。
能力の高さを見込まれて、隊長になったと。
白鳥隊本部に、黒烏隊の隊員がやって来る。千と真言が戦った、キツツキの魔機使いと、ペンギンの魔機使いだ。玄によれば、名前を
利那は言う。
玄は真言の始末に失敗したどころか、真言と手を組んだ。なので玄を始末するよう、マギアから命令が出ているという。
しかし花良達は玄を始末するつもりは無い。花良と利那は、玄が自分達よりも真言を選んだ事に怒る。なのでここで玄に勝ち、玄を黒烏隊に連れ戻すという。
花良はキャンバスを展開する。キャンバスは、夜の屋敷。
花良達は建物の中に隠れる。千達は追う。
花良達は壁や天井から現れ、攻撃する。千達は何とかよける。
千は風の魔機を投げ、隠れている花良達に当てる。玄は高速移動で花良達の攻撃をよけた後、隠れる前に攻撃する。
玄は花良達に勝つ。
花良達は玄を連れ戻す事を諦め、去る。
真言は黒烏隊について聞く。黒烏隊が、どうして作られたのかと。
玄は黒烏隊について話す。
黒烏隊には皆、秘密がある。花良はヤンデレである。利那は男であるが、女の格好をしている。
そして黒烏隊として活動する代わり、マギアが秘密の隠蔽を手伝っている。だから花良の性格は誰にも分からないし、利那は女として生活しているのだ。
千は玄の秘密について聞くが、玄は照れて答えない。
黒烏隊の秘密はマギアに握られている。そしてマギアからは辞めれば秘密を明かすと脅されている。なので黒烏隊を離れられないという。
そして黒烏隊を離れられないもう1つの理由は、花良達が玄の事を思っているからだと。
千は、花良達が玄を始末せず連れ戻そうとした事を思い出す。
しかしマギアは、白鳥隊を潰そうとしている。玄は真言とは戦いたくないと。
真言は黒烏隊に戻り、花良達と相談する事を勧める。
玄は、千について来てほしいと頼む。
しかし部外者の手を汚すわけにはいかない。なので自分が頼むまで、手を貸さないでほしいと。
千はうなずく。
玄に案内され、千は黒烏隊本部を訪れる。
黒烏隊本部には、花良と利那がいる。花良達は、玄が戻って来たと喜ぶ。
本部には、司令官もいる。司令官は、玄が再びマギアの隊長として活動するなら、今までの行動を見逃すと。玄は、承諾する。
司令官は依頼を通達する。
依頼人はイラストレーターであるが、盗作して自身の作品だと言い張っている。黒烏隊は依頼人の盗作だという指摘を隠蔽するのが目的。
玄は異を唱えるが、司令官は依頼人はマギアを支援している為、受けない手は無いという。
黒烏隊は、渋々受ける。千は、様子を見る。
元の作品を消す、依頼人の作品がオリジナルだと一般人のフリをしてコメントする黒烏隊。
そしてある日、千と黒烏隊は依頼人に会いに行く。その途中で、描に出会う。
玄は描に会った事に驚くが、描は、ドラマチック☆ドラ―は白鳥隊からの協力を受けていると。
描は怒る。最近あるイラストレーターに盗作される事件が起きている。そして盗作を指摘すると、そのコメントが消されてしまう。ネットにアップしたオリジナルの作品が消されている事もある。
ドラマチック☆ドラーも、その被害を受けている。
創作活動を邪魔する者は、許さないと。
黒烏隊は、描と戦う。
描は魔機によって描いたものを実体化させる。その能力によって描は黒烏隊に勝つ。そして黒烏隊が抵抗できないよう、黒烏隊の魔機の石を破壊する。
描は、自分の過去について話し始める。
描は千と同じように、世界を旅していた。そして世界の風景をイラストに収めていた。描は、ペンネーム「キーラ」として活動しているという。
描は自身も創作活動をしているから、創作活動を邪魔する者は許せない。そして、その気持ちは多くの人が持っていると。
描は玄に問う。玄は真言と共に、色鳥市を救った。それなのに何故、黒烏隊やマギアに協力するのか。
玄は何も答えず、黒烏隊と共に退散する。
描に敗れ、黒烏隊は本部へと戻ってくる。
魔機の石が破壊された事を知り、司令官は怒る。そして、司令官は上の者と対応を話し合うといい、去る。
司令官が去った後、千達は話し合う。
玄は、花良と利那に、自分の不甲斐なさを謝る。そして、黒烏隊を離れようと思っていることを打ち明ける。すると花良達は、玄についていくという。
玄は、嬉しそうに笑う。
玄は、黒烏隊はマギアから独立する。しかし司令官が秘密を握っており、独立すれば司令官は秘密を明かす。それが気がかりだと相談する。
花良は提案する。3人のキャンバスの力で、司令官の記憶から秘密を隠せばいいのではないか。
玄は、その手があったかと喜ぶ。
玄は、千に力を貸すよう頼む。千はうなずき、暁の魔機の力で、黒烏隊の魔機の石を直す。
千達は、司令官がいる部屋へとやって来る。そして、玄達は司令官に黒烏隊は独立する事を宣言する。
司令官は秘密を明かすと脅す。それでも黒烏隊は、マギアから独立しようとする。
住民達から真実を隠し、腑抜けさせる計画。その計画を実行する為に、司令官は黒烏隊の存在が必要だと説く。玄は、人々の為に戦うと答える。
陰から真言が現れる。真言は、司令官が計画を明かすところを生配信していたと。生配信には、すぐに司令官を逮捕するようにとコメントが付く。
世論によって、マギアは司令官を逮捕せざるを得ない。
司令官は、魔機を具現化する。司令官の魔機は、ダイナマイトの魔機。ダイナマイトの魔機は、ダイナマイトをモチーフとした銃。
司令官は、キャンバスを展開する。キャンバスは採石場。
司令官が手をかざすと、千達の周りで爆発が起きる。まるで戦隊が悪役にやられるように。
司令官は更に、銃の一部を外して投げてくる。投げたものはダイナマイトのようで、千達の辺りに落ちると爆発する。
千は消防車の魔機で、飛んできたダイナマイトを沈下させる。その間に玄が近付く。
しかし司令官は近付いてきた玄達に対して、銃を撃つ。司令官によると、この銃はショットガンのように、近距離で威力を発揮すると。
千は烏の魔機を具現化する。そして玄と共に高速移動して、司令官を翻弄する。
千達は、司令官の魔機の石を破壊する。司令官の魔機は機能を停止し、キャンバスも閉じる。
司令官は口を開く。玄達はキャンバスによって、司令官から秘密を忘れさせる。
司令官は口を閉じ、首をかしげる。
司令官は捨て台詞を吐き、去る。
玄達黒烏隊は、真言の元へ来ている。
真言によれば、報道上は司令官は逮捕されたという。
玄は黒烏隊はマギアから独立し、白鳥隊に正しい情報を提供する組織になるという。
千は玄の秘密について問う。真言も聞きたいという。
玄はごまかすが、利那は玄の秘密を明かす。玄の秘密は、可愛い動物が好きという事。千達は微笑むが、玄は赤くなる。
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