最終章 マギアシティ/決戦の都市
かつて王の剣は、土地のエネルギーと12体の暗魔を合わせて作られた。そんな王の剣を暗魔は狙っていた。しかし、今王の剣は全て魔機使いの元にある。滅多なことがなければ取り戻される可能性はない。
これで戦いが起きない。千はそう考えていた。しかし、現実はそうではなかった。
暗魔を統べるキマイラの暗魔を倒した後、世界では大きな事件が起きる事は無かった。代わりに、各地では暗機が現れるようになった。暗機とは、暗魔とは関係ない機械でできた敵である。
真言によれば、暗機はマギアシティで作られ、マギアシティから運ばれているらしい。真相を確かめるため、千はマギアシティへと向かった。
千はマギアシティへとやって来た。マギアシティは海上の人工都市である。
マギアシティは世界最後の要塞として、暗魔から都市を守る設備が用意されている。またマギアシティには、各地の建物を再現した建物がある。架想市の図書館や木江市の温泉、競闘市のコロシアムなどがある。
千は独立しているが、一応マギアの魔機使いである。そのコネを使い、情報を収集する。
マギアシティでは、実際に暗機が生産されていたのだ。そして輸送車や輸送機によって世界中へと運ばれている。
住民は次に来る暗魔に備える為と指示され、暗機を生産しているという。確かに、ニュースでは暗機については聞かない。
千は、マギアを倒す事を決意する。
千は今まで共に戦ってきた仲間達に、マギアがしてきた事を共有する。
マギアは草狩市を犠牲にして実験を行った。また色鳥市では真実を隠蔽し娯楽番組を増やした。
駆はマギアに町を破壊されたため、恨みを持っている。真言はマギアに命を狙われた。
一方琳や一滴など、マギア側の魔機使いは、マギアがそんな事をするとは信じられない。しかし千の言葉と暗機の被害から、マギアを倒す事を決意した。
千は今こそ、王の剣を持つ者が集まり戦う時だと呼びかける。マギアこそが世界を脅かす強大な敵だと。
王の剣を持つ魔機使いが、マギアシティに集まる。
千達はマギアシティへと入る。
マギアシティでは、兵士の暗機らが待ち構えている。まるで、千達が来ることを知っていたかのように。
千達は兵士の暗機と戦う。
暗機はただの機械。生物でないなら、戸惑う必要は無い。牙白は巨大化し、兵士の暗機を蹴散らす。
千達は全ての暗機を倒し、先へと進む。
マギア本社は、警備が厳重で正面突破はできそうにない。大和は自分達をワープさせ、マギア本社へと入る。
マギア本社の中は廊下が続き、巨大な迷路となっている。これはキャンバスの力によるものだ。大和のワープも、この中では使えない。
迷路を抜けるため、千達は分かれて進む事にする。1つ目のチームは千、琳、一滴、真言、追一郎。2つ目のチームは駆、勇也、覚史、大和。3つ目のチームは白愛、和二、芽園、牙白。
千達の道の先は、凍り付いている。千達は先へ進もうとするが滑ってあらぬ方向へ行ってしまい、更に先へと進めない。
一滴は王の剣の火で氷を溶かす。すると凍った道はただの道になる。
千達は先へと進む。
駆達の道の先で、シャッターが閉まる。駆達がシャッターを攻撃しても、シャッターは開かない。
覚史は階路を出す。階路は窓を突き破り、上の階へと繋げる。
駆達は階路を上り、上の階を目指す。
白愛達の道の先では、毒沼が道を塞いでいる。
芽園は毒沼を浄化する。すると毒沼は水たまりとなる。
水たまりの上を通り、白愛達は先へ進む。
駆達はチャリオットの暗機と戦う。チャリオットの暗機は、駆達に向けて突進する。駆達はよける。
チャリオットの暗機は、突進を続ける。
駆はツタを召喚する。チャリオットの暗機はツタに引っ掛かり、転ぶ。転んだところを、駆達は攻撃する。そして、駆達はチャリオットの暗機を倒す。
駆達は先へ進む。
白愛達は戦車の暗機と戦う。戦車の暗機は白愛達に向けて弾を放つ。
白愛は大きなクッキーを召喚し、攻撃を防ぐ。
白愛達は戦車の暗機を攻撃し、戦車の暗機を倒す。
白愛達は先へ進む。
千達と駆達、そして白愛達の前に、防衛隊が現れる。防衛隊は、マギアシティを守る魔機使いの部隊。
防衛隊は量産型の魔機を使っている。
千達は防衛隊を倒しながら、先に進む。
防衛隊を倒す千達の前に、男性が現れる。男性の名は
マギアは暗機を作り、世界で戦いを起こしている。だから攻撃を止めてほしい。そう千は訴える。
マギアを守るのが葉月達防衛隊の仕事。故にマギアに敵対する者は倒すという。例え、マギアが間違っているとしても。
千達は葉月を含めた防衛隊と戦う。
葉月の魔機は、月をモチーフとした刀である。
葉月は魔波を飛ばしてくる。千達は魔波を避ける。
すると葉月は、キャンバスによって千達を闇夜に包む。そして魔波を飛ばしてくる。魔波がどこから来るか分からず、千達は当たってしまう。
葉月と戦った事によって、犬の暗魔は葉月の匂いを覚えている。追一郎は犬の暗魔に後を追わせる。そして葉月の場所を特定する。
千達は葉月を攻撃し、葉月に勝つ。それでも葉月は、千達を倒そうとする。
琳は葉月の魔機の石を破壊する。
葉月は千達の覚悟と、これ以上の抵抗は無意味だと知った。
葉月は防衛隊に撤退命令を出す。そして、千達が目指す理想の世界が楽しみだと。
千達は社長室へと向かう。
千達は迷路を抜けて、社長室へとやって来た。駆達、白愛達も合流する。
社長室にはマギアの社長、
千はマギアの目的について問う。すると羅途は話す。マギアの目的は戦いを終わらせない事。戦いがあれば魔機を製造し、儲ける事が出来る。
今までは暗魔、流れ星、ドラマチック☆ドラーという敵がいた。しかし暗魔は撤退し、流れ星は解散、ドラマチック☆ドラーは不戦。なので新たな敵として暗機を用意した。
そしてマギアは通信機器によって魔機使いの位置を補足している。王の剣を持つ者がマギアシティの前に集まった事から、マギアを倒そうとしているのではないかと羅途は予測した。
予測通り、千達はマギアへと攻めてきた。羅途はマギアを止めるというのなら、魔機使いとして戦えという。
羅途を止めるため、千達は戦う。
羅途は兵士の暗機を召喚する。羅途はチャクラでム片方のチャクラムを弾き飛ばして攻撃する。
千達は、チャクラムを受け止める。
羅途はキャンバスを展開する。キャンバスは、魔法によって動く工場。
羅途は巨大な歯車を具現化し、千達を潰そうとする。勇也は歯車の下の大地を突き上げ、歯車を天井にぶつけて壊す。
羅途は次はベルトコンベアを具現化する。千達の左右のベルトコンベアからは、爆弾が運ばれてくる。琳はベルトコンベアを凍らせ、動きを止める。
羅途は切断機やプレス機など様々な機械を具現化する。和二は水で、真言は雷でキャンバスの機械を故障させ、機械の動きを止める。
千は羅途の魔機の石を破壊する。するとキャンバスは解ける。
千は、暗魔に対してマギアが魔機を提供したのはいい事だという。しかし、戦いを続けようとする事、その為に誰かを犠牲にするのは間違っている。
羅途は諦めない。マギアシティには、隠された機能があるという。
羅途はリモコンのボタンを押す。するとマギアシティが動き出す。
千達はアームで掴まれ、マギアシティの外へ放り出される。
マギアシティは暗機を生みだしながら、世界の中心へ向かう。マギアシティの目的は、世界中に暗機を送り込み、暗魔の代わりをさせる事。その為に世界の中心でエネルギーを得て、更に沢山の暗機を生みだすつもりだ。
千達はマギアシティを止めるため、追いかける。
魔機使い達は冠を使い、暗機を倒していく。
琳は雪の女王の冠。吹雪を起こす。氷の刃を飛ばす。
駆はクロノスの冠。暗機の時間を早め、暗機を故障させる。
白愛はハートの女王の冠。トランプの兵士を召喚し、暗機と戦わせる。
和二はネプチューンの冠。津波を起こす。
勇也はゴールドの冠。金色の魔波を放つ。
一滴は温泉の冠。水蒸気爆発を起こす。
真言はヴァルキリーの冠。全員を癒し続ける。
覚史はT-REXの冠。骨の階路を作り出す。階路の上を走り、マギアシティを追う。そして化石の恐竜達を召喚し、暗機と戦わせる。
芽園は牡丹の冠。牡丹を生やし、牡丹から瘴気を放つ。
大和は幽霊の冠。暗機を浮かばせ、他の暗機にぶつける。
追一郎はロボットの冠。レーザーや銃を放つ。犬の暗魔も武装し、暗機を追う。
牙白は太陽の冠。全員のエネルギーを満たし続ける。
千は馬の魔機を使い馬を召喚する。そして馬に乗る。
千達はとうとうマギアシティに追いつく。そしてマギアシティと戦う。
マギアシティはガトリング砲、大砲、ミサイルなど様々な武器を使う。冠の力を持ってしても、マギアシティには敵わない。
千は王の剣が作られた伝説を思い出す。かつて王の剣は、12体の暗魔を合わせる事で作られた。今、王の剣は12本ある。王の剣を合わせれば、何かが起こるのではないか。
千は琳達に、王の剣を掲げるよう指示する。
琳達は王の剣を掲げる。すると12本の剣が浮かび、集まって十二剣となる。
千は十二剣を握る。
十二剣は、全ての魔機の力を使う事ができる。千は鎖とツタでマギアシティを拘束する。
幽霊の力で、浮かぶ。
雪の女王の力で氷の刃を、ロボットの力でミサイルを放つ。マギアシティの砲台を故障させ、マギアシティが攻撃できないようにする。
ハートの女王の力でトランプの兵士を、T-REXの力で化石の恐竜を召喚する。そして暗機と戦わせる。冠の時よりも多い数で、一瞬で制圧する。
透視によって、マギアシティのコアを探す。コアは、マギア本社にある。
マギア本社へと飛び、十二剣でマギアシティのコアを斬る。マギアシティは停止する。
十二剣は、再び12本の王の剣に戻る。そして、それぞれの持ち主の元へ戻る。
千達は警察と共に、再びマギアシティへとやって来る。警察が、羅途を逮捕する為に。
羅途は、マギア本社の社長室にいた。追一郎は羅途を逮捕する。
自分は自分の役割を全うした。しかしマギアを倒しても、誰かがマギアの意志を継ぐ。戦いは終わる事が無い。
そう羅途は言い残し、羅途は連れて行かれた。
マギアを倒し、今度こそ世界に平和が訪れた。
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