スポーツ観戦〜主人公目線で体験版〜
由兵衛(よしべえ)
バスケ(身長の壁)
走り込んだ所にドンピシャのパスが来る。
急停止。ディフェンスは振り回されて体の重心が寄って、体が寄らない。
絶対の45度のポジションで、必殺必中のシュートモーションに入る。
これまでの積み重ねが利く、打たれては、決められ続けた恐怖に負けて、文字通り足に地がつかぬままに寄ってくる。シュートフェイクで釣り出したディフェンスを置き去りに、ドリブルで切り込む。
この試合に勝つために必要なのは確実な2点ではない。狙いは3つファールを重ねたニブイ、トロイ、デクノボウだ。
ムカつくことにバスケは背の高い奴が正義だ。チビでも活躍できる?そいつが5cm伸びればびっくらコクこと間違いなしだ。
俺たちはデクノボウのせいで、今は負けてる。だが、俺が退場の5ファールにリーチをかけさせる。
デクノボウが俺に立ち塞がる。
一歩跳躍、棒立ちのバンザイブロックでファールしませんってか。
舐めんな!
鍛えに鍛え込んだ足腰は力を蓄え、限界まで前傾させた姿勢で着地し爆発させる。
二歩跳躍、加速鋭く上ではなく前へ、デクノボウの脇をぶち抜く、デクノボウは反射的に手を下ろすそこに俺の左手の甲を音をたてるようにぶつける。
シュート位置をヤツの後ろまで強引に持っていく、上体が突っ込み姿勢が崩れる。
だが、ボールを持つ右手の指先にはゴールの確信がある。倒れ込みながらシュートを放つ。
ボールはリングに触れることなくネットに吸い込まれ、デクノボウにファールの笛が鳴る。これでヤツは棒立ちのバンザイブロックしかできない。
勝ち筋が見えた!
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