第14話 お菓子の景品
現在、陽子は家から会社に通っているが、二十八才にもなって親と同居と言うのもおかしい、ただ一年前自殺未遂があったから、親がなんと言うか。でも今は社員となり給料も大幅に上がり家にも月七万円を渡してある。そろそろ大人として認めて貰いたい。
家に帰りリビングを見たら、何か小さなおもちゃが置かれていた。小さい物だがかなり古い物だ。陽子は気になり夕飯を作っている母に訪ねた。
「お母さんこれなぁに、小さなおもちゃのようなもの」
「ああそれね、お父さんが子供の頃に集めていたお菓子のオマケよ」
「へぇーどうしてまた今頃、出して来たの」
「それがね、お父さんがスマホで調べたらプレミアが付いて高いのだと一万円もするそうよ。そのお菓子は当時六十円くらいかしら。現在の値段なら百二十円から百五十円くらいかしらね。その景品が一万円とは驚きでしょ」
「へぇこんなものがね。昭和の時代が平和だったのかな、ブリキのおもちゃが? こんなのが売れるなんて」
「時代は変わっても流行は繰り返すものよ」
「流行は繰り返し……それだぁ~お母さん、おかげで閃いたわよ」
陽子は翌日に、坂本に新しい企画を伝えた。オマケ付きのお菓子を売りたいと。
お菓子と言えば子供が中心となる。オマケがプラスチックとかゴムとか食べて害がある物は駄目だ。昔は通用したが今はうるさい。小さい子が口に入れたら大変。チヨコレートだと溶けてしまう。チョコの代わり固い飴細工にして、それをいま人気のキャラクター例えば鬼滅の刃やガンダム、ポケモン、スーパーカーとか色々使えば良い。お菓子のオマケは取って置く事も出来るし食べても飴だから問題ない。昨今は子供が飲み込み、危ないとメーカーに苦情も来たが飴なら問題ない。
つづく
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