パンゴハン

朝 夕

第1話 パン対ゴハン

世の中はなにかと比べたり対決したりするものだ。そんな争いが今日もどこかで繰り広げられている。

パン

「僕はすごいんだぞ!」

ゴハン

「私だって負けてない!」

パン&ゴハン

「どう思う!」

「え、えぇー、、、。」


コーンフレーク

「さぁ始まりました。パン対ゴハン。

実況解説は私、小学生朝チルドレン帝王キングことコーンフレークがお送りいたします。」

オーディエンス

「わー!いいぞー!」

コーンフレーク

「では早速参りましょう。まずはパンの主張です。」

パン

「僕はゴハンと違ってワールドワイドなんだ。どんな国に行っても大体いるのが僕なのだ!どう?すごいでしょ〜。」

ゴハン

「ふん、私だって負けていない。イタリアのリゾットやスペインのパエリア、私だってワールドワイドに活躍している。」

コーンフレーク

「両者互角の対決だ〜!!」

オーディエンス

「うぉ〜!」

コーンフレーク

「さぁどんどん参りましょう。次はゴハンの主張です!」

ゴハン

「私の良いところは、何にでも合う対応力よ。どんなお惣菜でも私にかかれば全てに適応することができるの。あなた方にはできるかしら?」

パン

「むぅ〜。そんなの僕だってできるよ!ジャムとかマーガリンとかとか、僕にだって合うものい〜っぱいあるもんね!」

コーンフレーク

「この主張も互角だぁー!!両者一歩も引かない!」

オーディエンス

「いいぞ〜!もっとやれ〜!」

パン

「僕のターン!こうなったら僕のとっておきを喰らわせてやる!」

ゴハン

「何がこようと負けない。」

パン

「僕たちパンは朝昼晩どんな時間帯でもすぐに食べることができる。」

ゴハン

「すぐに食べるのなら私だって、」

パン

「いや、違うよ。」

ゴハン

「え、。」

パン

「食べ始まるまでの時間も考えたら僕たちの方が圧倒的に早い!お茶碗によそうと言う作業は一分一秒を大切にする朝の時間帯には致命的!それに比べてパンは袋から取ってパクッ。これで終わり、圧倒的な速さの違いだよ!」

ゴハン

「くそっ。」

パン

「食らえ!『簡単完食イージネスフィニッシュ』!」

ゴハン

「ぐぁ!」

パン

「へっへ〜。どんなもんだい!」

ゴハン

「私だって、。」

パン

「やられてない〜。」

ゴハン

「あの程度で私が倒れるものですか。まだまだ勝負はこれからよ。」

パン

「なにが来る気がする、、、。」

ゴハン

「私たちゴハンは品種にめぐまてれいるわ。」

パン

「それがどうしたって言うのさ。僕たちにだってそれぐらいあるよ!」

ゴハン

「そうかしら?確かにあなたたちにも品種はあるわ。しかし、はあるのかしら?」

パン

「何に言ってるのさ!僕たちにもいろんな品種はある。ハルユタカ、はるひかり、有名な小麦たちだよ!」

ゴハン

「あら誰が品種の多さを競っているって?」

パン

「え?」

ゴハン

「コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、ななつぼし、あげればキリがないわ。」

パン

「そんな、、、。」

ゴハン

「これが私たちの力、圧倒的な、これこそが『知米星マイスター』!」

パン

「くぅ、、、。」

ゴハン

「どう?降参する気になった?」

パン

「へへっ、おかしなこと言うねぇ、、、。」

ゴハン

「っ、なにが来る?」

パン

「確かに僕は知名度では負けているかもしれない。でも僕たちには、種類がたくさんある。」

ゴハン

「種類なら私だってあるわ。白いゴハン、炊き込みゴハン、チャーハンetc.いっぱいある。」

パン

「確かに君たちにもたくさん種類があるよ?でも、僕たちは?」

ゴハン

「え、、、。」

パン

「10や20じゃくだらない。見てみなよスーパーのパンのを。」

ゴハン

「はっ。」

パン

「君も気づいたみたいだね。そう僕たちパンはに種類を増やすことができる!君たちゴハンじゃ絶対に越えることのできない壁。これが僕たちパンの最強必殺、『無限麦餅製造インフィニットブレッド』だ!」

ゴハン

「ぐぁ〜〜!!!」ドサッ

パン

「これで、僕の勝ちだね。」

ゴハン

「まだ、、、よ。」

パン

「どうして、どうして立てるのさ?僕の技は直撃したはずなのに。」

ゴハン

「ふふふ。」ユラーリ

パン

「何?この寒気。」

ゴハン

「さっき言ったわよね。私たちにはがあるって。」

パン

「そ、それがどうしたのさ。」

ゴハン

「わたしたちがなぜ有名になったら知ってる?」

パン

「え、、、。」

ゴハン

「私たちは血の滲むような努力をして極寒の冬を耐え凌ぐの。日本の冬は堪えるわ。でもね、そんな冬を乗り越えて日本中の食卓に私たちは並べられてるの。」

パン

「くそっ。」

ゴハン

「さらに日本はさまざまな気候の変化があり、一年中それに対応しないといけない。」

パン

「そんな、、、。」

ゴハン

「そんな私たちに勝とうなんて、10年いや100年早い!これが私たちの底力!あなたには耐えれるかしら、『氷耐熱滅ひょうたいねつめつ!』」

パン

「う、うわ〜!!!」



「ごちそうさま〜。じゃあ学校行ってきまーす。」

「気をつけるのよ〜。」

パン&ゴハン

「え!?」

パン

「どう言うこと?」

ゴハン

「説明してよ!」

コーンフレーク

「えー試合時間が長すぎるため、朝食はゼリー飲料となりました。よって両者引き分け!」

パン&ゴハン

「えぇ〜!!!!」


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パンゴハン 朝 夕 @asa-yuu

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