詩 逃げてはいけないと思っていた

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 逃げてはいけないと思っていた


 立ち向かうことが正しいと思っていた


 逃げないことはえらいと思っていた


「だからもうボロボロだよ」


 頑張り続けてしまったから


 立ち上がる力が残ってない


 逃げてはいけないと思い込んでいた


 まっとうに生きられなくなると思い込んでいた


 それは卑怯な事だと思っていたから


「こんなにボロボロになってしまったよ」


 早く気づけたらよかったのにな


 早く分かれたらよかったのにな


「もう逃げられないくらいボロボロだ」


 どうしてそう思ってたんだろう


 きっとみんながそう言っていたからかな






「ストーリー」


 立ち向かうことは美しい、そして立派である。

 逃げることは、ダメなこと、してはならないことである。


 だってみんな、そう言ってたから。


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詩 逃げてはいけないと思っていた 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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