第61話
「・・・」
「・・・」
「・・・」
俺、春、エマさんは一言も発する事もせずに黙って晩御飯を食べていた。
「何かあったの?もしかして、私の晩御飯がまずい?」
その沈黙を破ったのは母。
「イエ、ソンナ事ナイデス。とても美味シイ」
エマさんが母の料理を褒めたのを切口に俺と春も続く。
「うん、美味しい」
「流石、母さん」
俺も春も、きっとエマさんもこの沈黙がキツかった。だから、永遠にこの料理は美味しいと褒め続ける事によって会話を続けていた。
その様子を見て、母は不思議そうな顔しながら「なら、良かった」と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます