第49話
* *莉奈さんが去った後のファミレス* *
さっきまで莉奈さんが座っていた場所の机には千円札が置かれていた。
注文したのは399円のドリンクバーだけだったので、明らかに多い。次に会った時にお釣りを渡さないといけない。などを考えつつ、一人呟く。
「・・・余計だったかなぁ」
私の行動は明らかに敵に塩を送る行為だった。何もしなけば、おにぃが嘘つきの莉奈さんを嫌って、私の告白の成功率はぐーんと上がっただろう。
それでも、そうしなかったのは、私がおにぃにとっての一番になりたい。
「ふぅー」
深く息を吐いてから、自分の頬をパシっと両手で叩いた。
目の前の千円札を手に取った後、レジへと向かい会計をした。
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