(二)-2

 その後、営業のためにハイヤーで部下を連れて都内を移動して、何社か回って商談をした後、俺たちは会社に戻った。週末に休日出勤したおかげで、商談はうまいことまとまりそうだった。

 おかげでほとんど定時で退勤することができ、黒川が運転するハイヤーに乗り込んだ。


 俺は玄関を解錠してドアを開けて「ただいま」と大きめの声を出しながら玄関に入った。靴を脱いで家に上がり、廊下を進んでいき、ダイニングに入ると部屋の明かりをつけた。


(続く)

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