イライラ女がピザに喰いつく

@hagemu-hagemu

第1話

田村美香子は荒れに荒れている!お肌じゃ無く心がグッサグサグッサグサグッサグサグッサグサグッサグサグッサグサする!イライライライライライライライライライライライライライライライラ!!!! 美香子は45だが結婚をしていない。今友の持田葵が電話をしてきて、で子供が出来たとウッキウキジャッラジャラ幸せオーラ全開で「美香ちゃあああん、嬉しくてたまらなあいよおう、もう子供は諦めるつもりだったから本当に嬉しいよ~美佳ちゃんも早く結婚して子供作ってね☆」電話だったがスマホからピンクオーラがガンガン出ていた。「よかったねー、幸せだねーいいねーお幸せにー」と言葉を羅列し電話を切った。ムカつくの単品の1億倍くらいムカムカっムッカっついていた!こいつは子供が出来ない不幸女で私は結婚できない不幸女その不幸同士で仲良く会社ではいたのに、何だよ!んもおおうっっっっっっっっ嫌っ!!!!洗濯機に麻のワンピ、ショーツ、ブラ、バスタオル2枚フェイスタオル3枚をぶち込んでア☆ック0をジョボジョボ入れてバアンッと蓋を閉めた!「なあーんなんだよっアイツーもう嫌っ!!!!不幸私独りになっちゃうよっ!!!!」、開いたティッシュの箱を踏んづけグッチャグチャに成るまで足でよろけながら蛇腹状にしゴミ箱に棄てた。キッチンには食べて吐くようのピザー☆のマルゲリータが可哀想に干からびていた。それを見て干からびてても温めりゃ喰える!干からびたものを食べる自分が自虐的に似合っていて捻くれた心が喜ぶのを感じて、悦に入った。カピカピに成った、かったあ~いピザ2ピースをガラスのデカい皿に乗っけてレンジにぶち込みチン! 待つ。3秒経ってもう待ってらんない!早くしてよっレンジにあたる。 するとL☆NEが来た。 美佳子の知り合いの片桐透からだった。この男子は、美香子の会社の近くにある中華料理店の見習いの30代の男子だ。ちっちゃな店だが味は確かで会社ではよく出前を頼んでいた。 美香子の事を気に掛けてくれてる男子だ。会社では出前だが美香子と葵は店に食べに行っていた。で、L☆NE交換をしたのだ。 この人は味方。そう素直に想える男子だった。名前が透さん。その名前の通り心が透明みたいに澄んでいて一緒に居ると清々しい気分に成れるこーんなに腹が、真っ黒黒助な自分の心が洞☆湖みたいに澄んで来る!!そんな気分にさせてくれる男だった。 L☆NEの 名前を見た瞬間に気持ちが洞☆湖に成った。さっきまでのグッサイラがふ~っと無くなった。魔法みたいにす~っと。それに自分は気付いていない。 なあに?と画面を見ると 『元気?』とだけ書いてあった。それを見てフワッと心が弾んだ。すると美香子、自分の気持ちが温かくなったのに初めて気付く。 この人のこと私好きだ!!!いよっ ジャーン!!☆初めて自分の気持ちに気付く!そしたら急に怖くなる。嫌われたくない!激しくそう想った。そんな気持ちすっかり忘れていた。ときめきである。でも少し嬉しく成る。自分にもそういう風に想える相手が居るという事実に。

さて美香子は何て返したかですが、こう返しました。「今夜は☆が綺麗ですね」 と書いたとさ◎

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