スキル : 「幸運」

よれ先輩

第1話 スキル[幸運]

僕の人生は不幸しかなかった。

毎日犬に追いかけ回され、財布は落とし、階段ではよくコケる。

僕の備品だけ壊れてるときも多々あった。

そして僕は今、人生で最後の不幸に見舞われている

「うわああああああああああああああああああ」

  ゴンッ

この日、僕は車に轢かれ死んだ。

高校を卒業できないまま。

流石にひどすぎる。そう心で叫びながら、僕の意識は無くなった。


次、目を覚ましたのはよくわからない場所だった。

「おめでとうございます!あなたは記念すべき 1000億人目の死者です!」

何が記念すべきなんだ。そう声を出そうにも声が出ない。

「あ、すみません。ここでは、私達の許可がなければ、あなた達、魂は何もできないんです。今許可しますね!」

許可って...この人は一体....

「今、この美しい人は一体....って思いましたね!!待ってました!」

なんか余計なのが付いてる気がするが、まさか心でも読めるのか?

「心を読んでるというか...今、私からしたらあなたは普通に話してるのと同じですよ。今の貴方には肉体がないので、考えてることは全て聞こえます!」

なんだよそれ....

「そんなことは置いといて、本題に入りましょう。私は転生を担当する神です!」

うん。わけがわかんない。担当って何、担当って

「そこら辺の小さいことはきにしない!それで、1000人目?の死者記念として、上の方から、なにも浄化せずに送り出せっていわれてるんですよね〜。ってことで転生の準備始めますね!」

ちょ、ちょっとまって、急展開についていけない

「簡単に言うと、あなたは、死ぬ前の肉体、記憶で転生するんです。あ、安心して下さい!転生先は、日本人が好きな....ふぁんたじー的なものがある世界です!」

余計心配だわ!ってか神様を目の前にしてる時点でもうファンタジーだろ。

「だから、そんな細かいことは気にしない!それでは行きますね。」

え、うそ。まじで

「あ、安心して下さい。私がサポートしますので。これも上からの命令なんです....なんでなんでしょう」

余計安心できねーー

そう叫ぶと同時に、目の前が真っ白になった。


   ピコン!

  「スキルを獲得しました。 幸運少し運がいいだけ




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スキル : 「幸運」 よれ先輩 @yore190607

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