恋愛以外の異世界転生のテンプレを、渇望していた異世界生活で謳歌したい!~面倒ごとが次々に起こる、起こるけど、せっかくの異世界生活なんだから楽しむぞ~

くりもも

第一章 記念パーティー編

第0話 プロローグ

 仕事をし、家に帰るだけの毎日……。本当に退屈だな。俺の癒しは、大学生のころからはまっている、異世界転生ものの小説を読むことである。



 いつか異世界転生したいと思っているが、事故に遭ったり、通り魔に刺されたりするのは嫌だな……。




 俺は29歳で独身なわけだが、決してモテないというわけではない。顔も学歴も運動神経も、平均を超えるレベルだと自負している。


 しかし、結婚して自分の生活リズムを乱されたくないし、親せき付き合いも面倒くさい。何より、小説を読む時間が減るのは勘弁してほしい。だから、結婚ができないわけではなく、したくないだけであることを理解してほしい。


 それに、現代だと独身でいることを選ぶことはそんなに珍しくはないだろう?ニュースにもなっていた気がする。



 そんなこんなで、今日も仕事終わりだ。帰ったらあの小説の続きを…… 痛っっ! 



 は? 刺されたのか? 俺は自分の腹に手を当ててみた……、血がたくさん出ている……。薄れゆく意識の中で前方を見ると、知らない男が気味の悪い笑顔を浮かべていた。






ーー









「腹を刺されたーー!!」



「どうした、アース? 変な夢でも見たのか?」



「ん? へ?」




このイケおじは誰だろう? ん? 俺の手が小さい? 腹は……、刺されてない!これはまさかの……。


よっっっっっっしゃゃゃゃゃゃゃあ!! ついに異世界転生きたーーーーーー!! 




ん、これは……。 アースの記憶が流れ込んで来る……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る