109. 産みの苦しみ
我が家のコザクラインコさんは
繁殖期が年に何度か有り
その時には
ケージに入れている
5cmほどの木製の鳥さんに対して発情し
飛行機のように
羽を広げ
カチカチと
どこから鳴らしているのか
不思議な音を出す
毎日のケージ掃除と放鳥の時間には
せっせと
チラシをシュレッダーしまくり
出血の惨事もあるほど
シュレッダーされたチラシを
背中の羽根の中に刺しまくる
様々なチラシの色の羽根飾りは
血が出そうになるくらいまで
頑張って背中に収納しても
飛ぶ瞬間に
殆どが床に落ちてしまう
可哀想に思って
それを掃除後のケージの中に入れてあげるのだが
それに見向きもせず
掃除後に入れて置いたチラシを
せっせとシュレッダーしまくる
自分は
今まで彼女の出産シーンに
立ち会った事が無かったが
次女は
試験前に夜遅くまで勉強していた時に
たまたま聞き慣れない声を耳にして
夜間の間
被せて有るカバーを
翌朝になって取って見ると
うずらの卵大の
可愛らしい白い卵を
1つ産卵していた
数日前の日中
次女がその声に先に気付き
自分も何となく気になって
コザクラさんの方を向くと……
よく入っている
テントではなく
産卵する時の定位置に
コザクラさんが降りている
その音は
黒板に爪を立てたような声を
小刻みにしたような不思議な声で
少し耳障りだった
それから
力尽きたように
その場で寝ていたコザクラさん
そこには
卵が有る様子で
しばらくの間は温めているような状態を続けていた
その様子は
とても母性を感じられて
微笑ましいのだが
体力の回復後には
サッカーボールのように卵を足で蹴り
餌を食べに行くのだった
コザクラさんの回復の早い様子を
ありがとうございますm(__)m
……………
産卵期には
卵を詰まらせてしまうコザクラさんもいるようですが
毎回
そんな様子も無く
卵でサッカー出来るほど元気なコザクラさん
既に5年生きて
人間にすると
かなり高齢になっているようですが
まだまだ
産卵できるほど元気な状態で
彼女の残り物の餌のおかげで
スズメさん達も賑やか
そんな鳥さん達の声や可愛らしい姿に
癒される時間が
とても有難いです m(__)m
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