八月後半(夏休み)
八月十二日(木)部活の買い出し
夏休み初日は、同じ部活の同じ班の一年生三人で、住んでいるところがばらばらだったので学校の最寄り駅を集合にして、虫取り網の買い出しに行った。十時から歩き始めて、百円ショップとホームセンターに行ってやっと見つけたのが十二時ぐらいだった。そこから部室に網を置いて、一駅だけ電車に乗って、マックをお昼にした。友達とこんなに過ごしたのは初めてかもしれない。途中、住宅街に入ったり、古い公園の横を通ったりして面白かった。
それと、夏休みに復習をしていくために、いろんな教科の先生にメールをした。どうなるか、まだ分からないが、毎日学校に行く覚悟はできている。
八月十三日(金)note
父に勧められて、noteを始めた。これまで溜めていた物語を投稿した。できたら実現したい。
八月十七日(火)面談と大雨
十時から、両親とY先生と私で面談があった。そのあとは前期の間、一回も受けられなかった小テストもあった。二回連続満点を取るか、三回連続一問間違いの合格点を取るかで合格だった。二十日に卒業した中学校に行く予定があったので、最低三回で合格したかった。担当のS先生に、事前に少しだけ教えてもらって、昨日までも友達に教えてもらったりして本番に挑んだが、満点どころか、合格点すら取れなかった。そこで大雨の警戒アラートがみんなの携帯から鳴って、ダブルパンチで動けなくなった。面談が終わって、両親は帰ったのに、一人で帰れそうになくてまた迎えに来てもらった。
迎えを待っている間は、数Ⅱの先生に夏休み中の復習はどうしたらいいか聞きに行った。地理は家でノートを写してから、板書の時間をなくした授業形式で教えてもらうことになったので、数Ⅱは教科書の問題を解いてみてから、分からなかったところを教えてもらう形になった。月曜日は午前に部活、午後から地理と数Ⅱの補講がある。忙しくなりそうだ。
八月二十三日(月)初めてのことがたくさん
前の日記から今日まで、小テストがあったり、中学校に行ったりしたけど、書くほどでもないので飛ばすことにして、まず、朝九時から部活で裏山の生態調査をした。活動するのはほぼ初めてだった。だから、私も張り切って裏山の生態を事前に調べて、そこには写真がなかったので写真付きでノートに貼った。その数なんと二百四十五個!シダ植物も合わせると二百六十個ほどになる。顧問の先生に持って行ったら、すごく褒められて、データを送ってと言われた。調査は、暑いし最初だったので二時間だけだったが、鳥を見たり、キノコを見たりしてあっという間だった。
次に小テストを受けたが、まだ受からない。
その次は一時から地理の補講で、「まあ最初からやろか」ということで一番最初から授業してもらった。発表とかの代わりに、ホワイトボードに書いて伝えることになった。次は明日もしてもらう。
終わり次第数Ⅱの先生の研究室に行くことになっていて、その時点でまだお昼は食べていなかった。研究室に行って、今日の日程と「お昼を食べる時間がどこにあったでしょうか」という文を書くと、「食べてないの?食べなよ」と言ってくれて、その場でいただいた。数Ⅱは、後期の授業に繋がる範囲だけを一週間に一回してもらうことになった。
八月二十四日(火)フラストレーション
また小テストができなくて、止まってしまった。そのあと地理で、昨日、お昼の時間がなかったことを数Ⅱの先生が地理の先生に言っていたみたいで、「ここで食べていいぞ」と言われたが、自分が嫌で食べる気になれなくて、部屋の中を歩き回っていたら、M先生が来て「弁当食べた?」と聞かれた。「お腹減ってるけど食べられませんでした」と書くと、地理の先生も来て、「あとでM先生の研究室で食べたらいいよ」と言われた。Y先生の言葉で言うと、フラストレーションだ。
八月二十五日(水)合格
午前中は地理を受けた。そしてそのあといつもの小テストがあった。
昨日あれだけ悔しかったのに、そんなに勉強はしなかった。なのに合格してしまった。M先生には報告したけど、地理の先生はいなくて、次の授業は金曜日になったからそのときに報告しよう。
小テストが終わってS先生に、今日絶対誰かに言いたかった、弟の話をした。弟は今日から二学期で、宿題をほぼ全くせずに徹夜して、泣いて学校に行っていた。S先生は、弟を擁護して、「俺も中一のときはそんな感じだったよ」と言っていた。あとM先生に、会話のテンポを上げるため(かは忘れたけど)に「速読」という本の、文字を並べ替える問題をもらった。Y先生と同じく、変な先生だな。
八月二十六日(木)原因不明
四時から、カウンセリングがあった。それまでにY先生と会う約束をしていて、三時ぐらいに学校に着くように家を出た。Y先生は、研究室にいなかったら体育館にいます、とのことで、体育館を覗くのが苦手なので早めに学校に行っておいた。ちなみに、体育館まで行くのに三十分かかった。それから研究室に戻って話した。大掃除で家具の位置が変わっていた。
相談室に行って、前もそうだったからしんどくなるだろうなと思っていたが、やっぱりそうだった。話していくうちにだんだんしんどくなって、気づいたら動けなくなっていて、カウンセラーさんが裏に行って見えなくなって、耳を塞いで目をつぶっていた。カウンセラーさんが電話をしたら、Y先生は私と話したとき、もうすぐ帰ると言っていたからいなかったみたいで、私は動かないし、困って、相談室長に電話して一緒に来たのがM先生だった。二人になって、落ち着くまで一緒にいてくれて、帰りは駅まで付いてきてもらった。本当は一緒に帰りたかったけど、先生はまだ仕事があって、「荷物持ってくるの待ちますよ」と書いたら「優しいなあ」と言われただけだった。駅で「さようなら」と言えた。先生は、「かなり良くない?」と言っていた。
八月二十七日(金)相談室長
M先生に昨日のお礼を言いに行って、ついでに相談室長の先生のところにも連れて行ってもらった。というか、行こうとしたら相談室長の先生が食堂に行くところで、ちょうどすれ違ったので少しだけ話した。
地理の先生に、小テストに合格したことを報告したら、「おお!」と言っていた。
緊急事態宣言で、楽しみにしていた部活の裏山調査ができなくなったというメールが来た。夏休み中は活動なし。でも、私には補講と、その間をM先生の研究室で過ごす時間と、たまに行くY先生の研究室がある。あと宿題と。心から楽しいと思えている。ずっとこのままがいいな。
八月三十日(月)実験の補習一回目
午前に予定していた裏山調査がなくなって、午後の補習の前に、Y先生にカウンセリングのことを話しに行った。家具の位置が変わって、私の定位置がなくなっていたので宿題で、どこを新しい定位置にするか考えておいてと言われていた。私の答えは「立ってます」ということだったけど、それも長居しないためだ。補習の直前だったので十分も話せなかったが、カウンセリングのどんなところがしんどいのか考えておくことが次の宿題になった。
実験は小テストのS先生で、一時から四時半ぐらいまで、広い実験室に先生と二人でいた。ちょっと優雅だった。
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