前期の振り返り

 ここで、リアルタイムで書いていた日記は終わっています。怒涛でした。ここまで本当にたくさんの出来事がありました。一年以上前のことです。大体のことは、読んだら思い出せますが、「無題」のときとか、夏休み前の最後の方のことはあまり覚えていないし、後期のことは、noteに書いていますが、夏休み中のことはどこにも書き残していません。それが今となっては悔しいです。幸い、筆談ノートとスケジュール帳があるので、照らし合わせて、覚えているだけ書こうと思います。


 筆談ノートを見返すと、夏休み直前に初めて、M先生に「さようなら」と言えている気がするのですが、日記には書いていません。その辺りはもう、夏休みの復習計画とか、後期の授業のことで頭がいっぱいで余裕がありませんでした。でもこれも、こうやって思い出そうとしないと忘れていってしまっていたでしょう。


 思い出したらまた戻りたくなるけど、忘れないために。ここからは、記憶を頼りに思い出を、リアルタイムではないですができるだけたくさん、リアルタイムのように書きます。たまに括弧の中で、今の私が何かコメントするかもしれませんが。


 日記には書いていないことでも、覚えていることや筆談ノートを見返して思い出すこともあります。それを一部紹介します。


 まず、教室に入れないことを「崖が出てくる」と表現していたことはすっかり忘れていました。それに、「体が勝手に動かないことを決めている」ことを「風船が心から分離して出てくる」と表現していましたが、覚えてはいたけど、この表現も高専初で、ほとんど前期にしか使っていません。


 担任のY先生のことを、カタツムリと言っていたこともありました。「のんびり」がモットーなように、私に対してもずっとのんびり接してくれていて、今のイメージは少し変わっていますが、カタツムリだったなと思っています。


 五月六日「哲学」がなぜ哲学なのか、私もあまり覚えていませんでしたが、「学校が怖いというより失敗が怖い」という話をして、「失敗するかどうかはやってみないと分からない」と書いてあるので、深いところは忘れてしまいましたが、哲学みたいですねと話しました。


 五月十日「怖かった今日」の「いい天気だった。」という言葉ですが、その日は朝から教室に入れなくて、初めて友達に押してもらって教室に入りました。四時間目が終わったあと、Y先生と話して、はじめに先生から言われたのが「いい天気ですね」という言葉だったので印象に残って、日記に書きました。初めてのことをしたあとなのに、第一声が「今日はいい天気ですね」って、すごく変というか、やっぱりのんびりしているなと思いました。


 六月は、ほぼ熱で休んでいました。自分では、心因性だったかなと思っています。


 七月二日「先生たちとの話」でM先生と、「アルジャーノンに花束を」の話とか、アンパンマンに例えた「世界との和解」の話とかをして、T先生とも意気投合しました。その日はI先生にも、(英語の先生なので)いきなり英語の単語がどういう語源なのか、という講義を教室の前でしてもらったりしました。雨だったので、たまに雨漏りの水が降ってきたのを覚えています。


 二十三日「さようなら二」でさようならと言えたと書きました。でも、その前にM先生と「普通とは」という深い話をして、階段教室に行って話す練習もしたので、濃かった一日でした。


 こんなところです。前期は「授業との付き合い方」の面で頑張ったと思います。先に言っておくと、夏休みに頑張ったのは毎日のように学校に行って復習の授業をしてもらったことです。まだまだ続きます。

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