7.学園祭の屋上

 君が、好きです。


 屋上から響いた声は驚く程澄んでいて、綺麗だった。

 高校最後の学園祭。何故か君はメイド服姿のまま、君は私の名前を出して、好きだとその屋上からマイク越しに叫んでいた。

 どうしよう、どうしよう。

 からんと鳴ったポケットのドロップは、多分私の心臓の音と同じくらいやけに響いた。

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