学園ラブコメ(仮)

@sukinakyokuha_teo

自己紹介

 いつからだろう・・・

 自分でも知らぬ間にものような考え方で過ごすようになったのは・・・

 俺はあまり時間を無駄にしたくない。

「そんなのは当たり前のことだろ?」と、問い返されるかもしれない。

 そんなあなたに次のようなシチュエーションを用意した。


{学校から出された課題を明日までにやらないといけない。課題に要する時間は30分程度だとする。}


 一般的に考えたら、30分で課題を終わらせてそれから好きなように時間を使ったらいいと考えるだろう。もちろんすぐに課題に取り組めるものも多少いるだろう。

 しかし、課題をするのが面倒でやる気が必要だから少し気分転換してからやり始めるものも多いのではなかろうか。その気分転換にお風呂に入ったり、外へ走りに行ったり、音楽を聴いたりするのはまだ許せる。

 だが、スマホを見たり、テレビを見たり徒に時間を浪費する行為が気に食わないのだ。

 スマホの場合を想定してみる。この動画を見たら課題に取り組もうと自分に言い聞かせる。10分後、画面をスクロールしたら興味のある動画が出てきてしまった。この動画を見ないと内容が気になって集中できないからこれを見たら次は絶対課題に取り組もうと言い聞かせる。この繰り返し。これだったらまだ好きな漫画やアニメを見ていた方がましだ。

 結局何が言いたいかというと、自分の身につかない、あるいは自分のやりたいことと関係のないことに時間を費やすのがとても気に入らないのだ。

 だからこそ、そうであるとわかっているのにやめられない今の自分が1番気に入らない。

 俺はふと机の上に置いている白い目覚まし時計に目をやる。

「────まじかよ、あれから1時間も立てんのかよ……」

 溜息を吐きながら、時計が11時を指しているのを見て後悔する。

「流石にもう始めないとやばいよなあ…」

 俺はスマホを机の端に置き、まだ一つも手を付けていない問題集をカバンの中から出して机の上に広げる。明日から新学期が始まろうとしているのに、そのために出された課題をまるまる1冊やっていなかったのだ。

「ほんとなんで長期休みの最終日いつもこうなんだろうな。次は絶対もっと前に終わらせておこう」

 自分で言って笑いたくなる。いったいこのセリフは何回目なのかと───

 俺は静かにペンを走らせることにした。


 ピッ ピッ ピッ ピッ ピピッ ピピッ ピピッ pバシッ

 俺は機能寝る前にセットした目覚まし時計を遠慮なく叩いた。

(よしっ………… もう少し寝るか──)

 俺はそのまま寝てしまった。

 ピッ ピッ ピッ ピッ

「弘樹ー、起きなさーい! あと、そのうるさいの早く消して」

 母が一階から大声で起こしてくる。一階までこのけたたましい音が聞こえているのだろう…。

 しぶしぶ起き上がり布団から出た。一階に降りると食卓に目玉焼きがお皿に盛られてあった。

「ご飯は自分でつぎなさいよ。──それから、あんた時間無駄にしたくないとか言ってるくせにあんな遅くまで宿題やるんだねえ」

(何で知ってんだよ……)

 お茶碗を食器棚から取りながら心の中で呟いた。朝ということもあり言い返す気力も起きなかったため無視した。

 そろそろ家を出ないと学校に間に合わなくなるため、気持ち急いでご飯を食べ始めた。口の中で咀嚼している時間も惜しいため、その間に制服に着替え学校に行ける準備をした。これが行儀にうるさい母親だったら朝から大喧嘩だっただろう。

 そんなこんなで朝ご飯を食べ終わり、通学用のカバンを携えて家を出た。

「いってきまーす」

「気を付けていきなさいよ」

 自転車にカバンを括り付けて急いで自転車をこぎ始めた。

「まだ全然寒いだろ…… なんでこれで桜咲いてんだ?」

 4月に対しての不満をボヤきながら学校に向かった─

 


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