意味がない

「この世の事には全て意味がある」と言う人の気持ちは分かる。

しかし反対に「全て意味がない」と言う人の気持ちも同じぐらい分かる。


なぜなら、意味があるかないかを考えること自体が正しいと思えないからだ。

この考えでは、意味のないことをしなくなってしまう。


人間は過去に起きた経験や記憶からでしか、今のことを判断することができない。

だから、過去を振り返り「あの時の出来事には意味があったな」と思えるものを「意味があるもの」として捉えている。


例えば「努力は報われるから努力する意味がある」という人は、過去に勉強やスポーツなど、何かしらで努力が報われた体験がある。


そうやって幼少期まで遡っていくと、今は意味があったと思える行動も、その当時は「意味があると思ってやっていなかったもの」に必ず辿り着くはずだ。


それは赤ん坊がハイハイすることに意味があると思ってやっていないように。


僕は意味の有無にこだわっているのではない。意味がないということを、ネガティブやポジティブとして受け取ってもいない。


誰もが皆「意味は必要ないところから始まっている」という事実を忘れてはならないと思っているだけだ。

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